Ostthüringer Zeitung(東テューリンゲン新聞)の企画「Prominente stellt seine Lieblingsgerichte vor (Prominente kochen)」・・・「有名人のお気に入り料理」のシリーズに小森輝彦が招かれました。
スタジオに招かれる一般観客の募集を兼ねた予告記事です。
極東からやってきたご馳走
新しいシリーズ「有名人の料理」に日本人バリトン歌手 小森輝彦を迎えて
故郷の東京で小森家では箸を使って食事をする。「それに料理も箸でするんだよ」と健登が言う。時々この家庭ではアジアの「食器」をヨーロッパのものと取り換える様だ。
バリトン歌手小森輝彦さんの9歳の息子はこの「有名人の料理」の企画を楽しみにしている。「僕のお気に入り料理があるんだよ」と、抜け目のない彼は言う。「シャケといくらのちらし寿司だよ」
料理はそれに加えて、様々な醤油のソースと蒸し野菜、そして味噌汁が用意される。健登はテューリンゲンの焼きソーセージや「たっぷり焼きタマネギを添えた」ロースト・ブレーテル(つけ込みステーキのようなもの。どちらもこの地方の典型的郷土料理)も大好きだ。とにかく、うま味のある料理じゃなくちゃいけない。甘いものをこの3年生は欲しがらないのだ。
東京で生まれた健登は2000年から、父がテアター&フィルハーモニー・テューリンゲンにオペラ歌手として務めているこのゲラに、両親と共に住んでいる。
「我々にとっては健登が我々の食文化を知る事も大事なんです」と父は言う。「だから我々は頻繁に和風の料理をします。」
オペラ歌手として、この42歳の父は食事と健康に気をつける必要がある。日本でと同様、新鮮な魚が良く食卓に上る。生で、焼いて、ゆでて、あるいは揚げて。本来の日本料理の材料はドイツではなかなか手に入らないので、小森輝彦は東京への仕事の旅や帰省の機会を利用して、日本の食材を持ち帰るそうだ。そうしてダシ昆布や煮干しなどを入手する。
「我々の国では、食事はドイツに比べて軽く、脂肪が少ないですね」と彼は説明する。いやしかし、彼はドイツ料理のロースト・ポークとザウアー・クラウト(キャベツの漬物のようなもの)も好む。「一番しっかり食べる食事はドイツで昼食であるのに対して、日本では夕食ですね」
ゲラのコック協会の理事長、ヴォルフガング・フンガー氏が今回は手助けをする。フンガー氏は日本への取材旅行の際に日本料理への興味を深めた。「数え切れないほどの種類の新鮮な魚を、その都度調理して食するのが特徴」とフンガー氏は、日本料理が今だに彼を虜にしていると語る。
しかし、この歌手を補佐するのはフンガー氏だけではない。夫人の登紀子さんも彼のアシスタントとして参加する。彼女は昼はゲラのヴァルドルフ学校で教えている。息子の健登に彼女は日本語の読み書きを教え、日本の芸術の一つでもある習字も教えている。
親愛な読者の皆さん、もしあなたが来週の月曜日11月2日の18時からゲラのシュヴァルツバハの料理スタジオで直接ご覧になりたければ、SMS(携帯電話からのショート・メッセージ・サービス)をお送り下さい。5組10人を抽選でご招待いたします。
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