今日はこれからHP(ハウプトプローベ)です。が・・・。
先週の金曜日に5回目のBO(舞台オーケストラ稽古)がありました。その稽古の冒頭でアナウンスがあったのですが、指揮者とタイトルロールが降板しました。プレミエの一週間前にです。僕はこの二人のかなり近いところにいたし、想像もしていたのだけど、よく知らない人はかなりショックを受けたと思います。ハウスの専属歌手でプリンシパルを歌うのは僕以外にエルザ役に初挑戦のフランツィスカと国王ハインリッヒのベルンハルトだけど、フランツィスカは僕よりローエングリンへの関わりが逆により多いからか、ショックだったのでしょう。稽古中ずっと泣いてましたね。
・・・こういうの、厳密には内部事情であまり外に出すべき情報じゃないと思うけど、日本人しか見ていないサイトだと思うし、まぁ少し書きます。僕としてもこれを置いておいて他のことを書くのは無理なので。
ゲラの新聞「NeuesGera」の記事
アルテンブルク市立劇場での「コジマ」批評など
NHKの「ワルキューレ」ハイライト
4月4日にNHKの教育テレビで放映された、東京二期会公演の「ワルキューレ」を録画で見ることができました。日本の皆さんにとっては、もうずいぶん前の話になっちゃいますけど、やはりいろいろ思ったことがあるので、書いてみます。
プッチーニのミサ、ヴァネッサ最終公演
4月の2日、3日、4日は劇場のオーケストラの定期演奏会でした。僕が歌ったのはプッチーニのミサのバリトン・ソロです。このコンサートのテーマは「教会音楽」で、前半にはメンデルスゾーンの交響曲第5番とステファノ・ジェルヴァゾーニという作曲家の「Sonata sopra Santa Maria」という作品のドイツ初演があり、指揮者はスイス人でリューベック市立劇場の音楽監督であると同時にオペラディレクターでもあるロマン・ブログリ=ザッハーさんでした。
Lohengrin 〜ローエングリン〜
Romantische Oper in drei Aufzügen von Richard Wagner
リヒャルト・ワーグナーによる3幕の空想的オペラ
Premiere am 25. April 2008 im Großen Haus Gera
プレミエ:2008年4月25日 ゲラ市立歌劇場
Musikalische Leitung: Eric Solén
指揮:エリック・ソレーン
Inszenierung: Florian Lutz
演出:フローリアン・ルッツ
Bühnenbild: Dieter Richter
舞台装置:ディーター・リヒター
Kostüme: Andrea Kannapee
衣装:アンドレア・カナッペー
Dramaturgie: Tobias Wolff
ドラマトゥルギー:トビアス・ヴォルフ
Einstudierung der Chöre: Bernhard Ott
合唱指揮:ベルンハルト・オット
Studienleiter: Thomas Wicklein
音楽ヘッドコーチ:トーマス・ヴィックライン
Musikalische Einstudierung: Anna-Maria Dukszto, Claudia Gebauer, Olav Kröger
音楽スタッフ:アンナ=マリア・ドゥクスト、クラウディア・ゲバウアー、オラフ・クレーガー
Regieassistanz: Christiane Wenke
演出助手:クリスティアーネ・ヴェンケ
Inspizient: Hans-Jürgen Lorenz
舞台監督:ハンス=ユルゲン・ロレンツ
Souffleuse: Erna Moritz
プロンプター:エルナ・モーリッツ
ドイツに新聞にワルキューレの記事が載りました
友人の死
ゲラのシュタイナー小学校の3・4年生担任で、このシュタイナー小学校設立運動をずっと一緒にやってきたガブリエレ・ポルシュさんが亡くなりました。あまりにも急な事で、僕らも含めてみんな愕然としています。彼女は僕らより3歳年上なだけで、まだ44歳でした。学校での関わりだけでなく、僕にとってとても大切な友人であり、仲間、なによりあの大変な設立運動を闘ってきた仲間でした。