クレズニックの主張

一昨日の「第六の時」アルテンブルクでのプレミエに際して、クレズニックの発言がDPA(ドイツ通信社)とのインタビューという形で新聞に出ていました。

これは今世間を騒がせているニュースの一つ、アメリカ兵のイラクの収容所での虐待問題に関することです。
ちょうど、時期を同じくしてアルテンブルクでプレミエを迎えたこの「第六の時」は、題材がまさに「拷問」なのです。カフカの「ある流刑地の話」という短編が原作ですが、これは、その流刑地で、拷問マシンに取り憑かれた将校の話なのですね。そして、タイトルの「第六の時」というのは、長い時間をかけて行われるこの拷問が始まって6時間経った...

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「第六の時」アルテンブルクのプレミエ

昨日、ドイツ中のオペラ批評家から絶賛を浴びたこの作品の、アルテンブルクへ場所を移してのプレミエがありました。火を使ったり、普段は上演中に使うものではない防火シャッターを下ろしたり、大きな台を宙づりにしたすぐ下に歌手がつられたりと、いろいろ仕掛けが多い舞台ですが、舞台の上は事故がなく行きました。ところが・・・。

この日は、ゲラのプレミエを振ったGMDフェルツがミュンヘンの仕事へ行っていて、どうしても振れない。作曲家ロートマンは指揮者でもあり、実際ゲラの劇場の常任指揮者のオーディションも受けた人です。通りませんでしたが。
でも、この作品は極端に降るのが難しい作品。...

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スカート

スカートってね、女の人がはく、あれじゃありません。カードゲームです。ドイツとフランスで主に広まっているようですが、ちょっと事情があって、このゲームのカードを今日買ってきました。

というのは、僕が7月に東京で歌う「インテルメッツォ」というオペラに、このスカートをやるシーンがあるのです。この「インテルメッツォ」を作曲した、僕が最も敬愛するオペラ作曲家であるところのR.シュトラウスは、このスカートにかなりのめり込んでいたようです。
指揮者としても活躍していたR.シュトラウスが、早く公演後に仲間とスカートをしたいが為に、速いテンポで指揮して公演を予定よりも早く終わらせ...

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「フィガロの結婚」ゲラでのプレミエ

日記を書こう書こうと思いながら、どんどん時間が過ぎていって、ここのところ全く更新できませんでした。そうこうしているうちに、「フィガロの結婚」の、ゲラに場所を移してのプレミエが終了。7日の金曜日でした。
アルテンブルクでプレミエを迎えた「フィガロの結婚」が、ゲラに移動してきたのですが、こんなにすぐにもう一つの劇場に場所を移すのはちょっと珍しいことです。マーケティング的な意味合いからこうなったと想像していますが。

ゲラでの「フィガロの結婚」プレミエ。大好評のうちに終えました。お客さんも満員で、盛り上がりました。笑いに関してはアルテンブルクのお客さんより少し反応が地...

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