ドイツのオペラ雑誌「Oper&Tanz」(オペラと舞踊)のオンライン版に、小森輝彦が出演した新作オペラ「第六の時」(プレミエ2003年11月)の記事が、小森輝彦の写真とともに掲載されています。
http://www.operundtanz.de/archiv/2004/01/berichte-gera.shtml
練習の嵐から解放されて
やっとこれで練習無しの週がやってきた。このシーズンが始まってから「ナブッコ」、「第六の時」とぶっ通しで稽古してきたので、これでやっと練習の嵐から解放されます。よかったよかった。
・・・といいながらも。
この劇場の首脳陣の契約が2005年の夏で切れることを踏まえて、僕も少し就職活動をせにゃなりません。少し・・・じゃないか。本当はもっとがつがつやらなくちゃ行けないんだけど、はっきり言ってすごく苦手です、これ。
ヨーロッパでキャリアをなしている同僚を見ると、本当に例外なく就職活動というか、エージェント探しを絶え間なくやっていいらっしゃるんだけど、僕なんかは一つ...
昨日のプレミエ
終わりました。特に大きな事故もなく。結構将校のソプラノは舞台稽古でもやっていたように結構音楽的には事故があったようですが、まぁ複雑な音楽ですから、目くじらを立てるべきではないでしょう。
入場者数491人と、完全に一杯ではありませんでしたが、これは今回のプロダクションの性格上、広範囲に大量に出していた招待の返事が直前まではっきりもらえなかったことも関係あるでしょう。
少しお伝えしたとおり、かなり過激な内容ですから、ゲラの比較的高齢者が多い聴衆層からして、ネガティブな反応も充分あり得ると思っていましたが、それほどでもありませんでしね。僕が気付いた範囲では、...
今日は「第六の時」のプレミエ
Die Sechste Stunde 〜第六の時〜
2003年11月21日プレミエ ゲラ市立劇場
Johann Maria Rotman
Die Sechste Stunde 〜第六の時〜
Johann Maria Rotman Die Sechste Stunde
第六の時 旅行者役
今日は、これからいよいよ「第六の時」のプレミエです。
掲示板にも書きましたが、このオペラの稽古は僕にとってかなりつらい日々でした。プロダクション全体が進んでいる方向が、どうしても僕には受け入れがたいものだからです。
舞台の上で役を演じるという行為は、自分自身の肉体を媒体としてメッセージを発信することですから、僕自身が納得していないメッセージを発することは出来ません。・・・厳密にいうと出来ないことはないのですが、苦痛や困難を伴いますし、自発的な表現は到底出来なくなります。
「さまよえるオランダ人」本番
今日は「さまよえるオランダ人」の本番でした。考えてみたら6月以来だから5カ月ぶり。でも稽古は一度だけ。まぁね。しかたないです。
「第六の時」の稽古の大詰めだから、あまり他の作品に時間が割けないのも当然。でもちょっと「第六の時」のプレミエの5日前に「さまよえるオランダ人」・・・というのはちょっとねぇ。負担としては結構なものです。
でも今回は、夏のレッスン以降の初めての「さまよえるオランダ人」の本番で、自分としてはレッスンの成果をこの作品に反映させられるチャンスであるし、その意味では大変楽しみにしていました。
10/31のナブッコの本番で、技...
オルフェオのピンチヒッター
2003.11.13
「第六の時」の稽古はいよいよ大詰めです。昨日ピアノでの通し稽古でした。コンプレットプローベとうちの劇場では呼ばれていますが、初めて照明、衣装が入り、オーケストラの代わりにオケピットでピアノが演奏する以外は本番と同じ条件です。
日本だと、こう言うことはあまりしないのだけど、このコンプレットプローベは歌手も全部巻き込んで、舞台の転換や照明の具合などをチェックする、言ってみれば舞台技術的な事が優先する稽古です。
転換がうまく行かないせいで、同じところを何度も歌わなくては行けないこともあります。日本だと全体的に歌手がより尊重されている気がす...