今日は、僕にとっての「死の都市」初日でした。
お客さんもたくさん入って、とても良い公演でした。僕もたくさんブラボーもらったし。
このフランク・フリッツ(ピエロ)両役は、僕が今までゲラで歌った役の中ではいちばん出番が少ない役で、今日は待ち時間が長い本番というのを久しぶりに味わいました・・・ってのも変だけど。
本番の中で、楽屋で待つ時間は、リゴレットでもドン・ジョヴァンニでもほとんどないので、そういう意味ではとても余裕を持って舞台に上がれますね。まぁ当たり前みたいな話なんですけど。
このフリッツのアリア「私の憧れ、私の幻想」は僕はずいぶん前からレパートリーとし...
て持っているアリアで、これを初めてオペラの中で歌えたのもよかったです。ピエロは一つのタイプとしてはっきりしているので、今回は二つの役を演じ分けることに余り迷いはありませんでしたが、一つの舞台で二役演じるのは難しいですよね。
今日はパウルを歌ったマティアスも万全で、素晴らしかった。プレミエでも、不調をおして歌ったにもかかわらず歌いきった彼には感心・・・というと偉そうですけど・・・しましたが、今日は本当によかった。本人に言わせるとまだ本調子ではないようですが。
お客さんは、今日はどうやらゲラ以外のところからの人が多かったようです。珍しい作品ですしね。プレミエの評判を聞いた来た人も多いのでしょう。とても積極的な聴衆でした。
2002年4月14日(日)スクリプトで読み込み