今日はアルテンブルクでドン・ジョヴァンニの本番でした。このドン・ジョヴァンニが夜の公演で、明日の日曜日にマチネ公演でリゴレットがあるので、声の負担を考えると無理だーと思っていたのですが、リゴレットの方は、もう一人のミヒャエルが歌うことになり、まぁ一安心。
この演出では、2幕のフィナーレ、騎士長の石像がドン・ジョヴァンニ邸に来たシーンで、僕は上半身裸になるのですが、まぁこのシーンのために、ドン・ジョヴァンニの公演が近付くたびに筋トレをして何とかかっこわるすぎないように努力しております。
で、今日の本番、上着、サーベル、ベストに続いてさっそうとブラウスを脱ぎ捨て...
てふと下の方を見ると・・・
「パンツが見えてる・・・」
ズボンのベルトを緩く止めすぎたのか、少し痩せたのか、何だかわかりませんが、とにかくパンツの上の部分がズボンからでてるんですよ。まさかこれは芝居でズボンの中に押し込むわけにも行かない。とにかくかっこわるい。どうしよう?!と考えながら歌って、地面をはいつくばる芝居のところで少しズボンの中にもどすことに成功。
でも結構歩くし激しいアクションもあります。だいたいそうなるという事はベルトが緩いという事だから、また段々出てくるわけで・・・。
下手のポータルの横のところで、風というか、騎士長のおばけの見えない力に吹き飛ばされそうになるのをポータルのところにしがみついて堪える芝居がしばらくあるのですが、そこで一度吹き飛ばされてほんの一瞬袖に入って、なんとかパンツを見えなくすることに成功。時間にして1秒未満だったと思いますが。
あとで何人かに聞いてみたんですが、誰も気がつかなかったようなのでちょっと安心したけど、お客さんの名か出来がついた人が全くいないとは思えないなぁ・・・ああかっこわるい。よりによってドン・ジョヴァンニで・・・。世紀の女ったらしなのに・・・。
本番が多いとこういう事もあるさと自分を慰めつつアルテンブルクから帰ってきました。
2002年9月8日(日)スクリプトで読み込み