今日はライプツィヒに行ってきました。ライプツィヒにはゲヴァントハウスという由緒ある音楽ホールがありますが、そこでライプツィヒの音楽教室主宰で、お祭りみたいのものがありました。音楽教室の生徒の発表会も兼ねていると思いますが、僕らのお目当ては、子どもが色々な楽器を間近で見たり、ためしに弾いたりできること。
健登も段々楽器に対する具体的な興味が強くなってきて、誕生日には本人の強い希望があってギターをプレゼントしました。僕らは、健登のギターへの興味がどの程度のものか判断しかねたので、きちんとした楽器をすぐ買うのをためらって、子供用のおもちゃ通販で、見かけはきちんとしているものの中で比較的安価なものを選んでしまいました。
でも、健登がわりと練習を喜んでするので、これなら最初からちゃんとしたものを買ってあげるべきだったかも知れないと、ちょっと後悔しております。プレゼントしたものをすぐ撤回というか、破棄して新しいものをあげるのも良いとは思えませんしね。
で、ギター以外にも、キーボードや打楽器にもかなり興味を示しています。ピアノでなくてキーボードなのは、プロのオペラ歌手のうちなのに、我が家にはピアノがないからなのです・・・。もうすぐ買うと思いますけどね。
このゲヴァントハウスでの音楽教室のお祭りでは、結構色々試せました。まずは上の階の金管楽器お試しコーナーへ。トランペットとトロンボーンを試奏。まぁならすのは難しいだろうなぁーと思いながらも、僕のわかる範囲で吹き方を教えて「ぶーっと吹いてごらん」とか言っているうちに、結構いっちょまえな音が出て、親の方がびっくり。
そのあとは今日、一番楽しみにしていたヴァイオリンとチェロ。案の定、子ども達が群がっていて、ちょっと引っ込み思案な健登まで回ってくるのはいつの事やら、と思っていたら意外に早く順番が回ってきた。
いつもそうなんだけど、ドイツではこういう場所で遠慮するというのは、あまり美徳と考えられていないようで、いい大人が子どものように、列に並んでいる人を平気で無視して割り込んだりするのは、日常茶飯事だし、まわりも文句言いながらも容認している節があります。協調性を重んじてまわりを気にする日本人としては、どうしても苦労することが多いです。もうドイツ生活10年だけど、やっぱり慣れないなぁ。いくら相手がドイツ人で、遠慮のない態度でも、やっぱり「目には目を」とやっていると、後味が悪いんですよね。まぁ最近では、相手によってある程度自動的に対応のレベルを切り替えているらしいことに、自分で気づきましたが。
だから、すごく押しが強い人には、まわりのドイツ人が驚くほど強硬な態度を取ることもあるんですよね、僕。まぁある意味では仕方ない部分もあります。でも日本人の美点を失わないようにしないとなぁ。
特に健登には、日本の文化、民族性をやはりきちんと受け継いで欲しいと思いますが、ドイツ社会でもある程度うまくやっていって欲しいわけで、その辺は親の悩みは深いですわ。
話がそれた。で、健登は意外に早く順番が回ってきた。チェロもヴァイオリンも堪能したようです。なんだか緊張していたようなところもあるようだけど、親ばかの僕は相変わらず写真取りまくりです。
それにしても天気が良かった。ゲヴァントハウスの前から撮ったライプツィヒのオペラハウスの写真も載せておきます。芸大の原田門下の先輩である妻屋さんはここでドイツのキャリアを始められたんです。今はヴァイマールに籍を置いておられますが、お住まいはまだこのライプツィヒで、都合があって僕が先に抜けたあとに嫁さん達は妻屋さんご一家にゲヴァントハウスで遭遇したようです。妻屋さんの娘さんもこういうの好きそうですからね。