最新ニュースのページでもお知らせしてもらいましたが、音楽の友の11月号に僕の記事が掲載されました。「国際派宣言!」というシリーズ物で、8月初旬に受けたインタビューの記事です。11月号なのに、写真がずいぶん涼しそうな服なのはそういうわけでして。
二期会公演「フィレンツェの悲劇」の本番の2日後とかだったんじゃないかな。インタビュアーの石戸谷さんも「フィレンツェの悲劇」をみて下さったので、まずは公演の話に花が咲いたのですが、まぁ長い話になってしまって、まとめて頂くのは大変だったと思います。
でも、本当に素敵な記事にして下さって、石戸谷さんにはお礼を申し上げたいです。要点というか、僕が書いて欲しいなぁーと思う点は漏らさず書いて下さって、しかもあの膨大な量の会話を2ページにまとめるというのは・・・マジで大変だったと思います。どうもありがとうございました!
この取材は僕のマネージャーである二期会を通じて行ったので、二期会の方から送ってもらいました。この号も色々と興味深い記事が目白押しだったのですが、明日も本番だし、月曜はヴァネッサの通し稽古だし、火曜日からは「モーツァルトとサリエリ」の立ち稽古がまた始まるからもう一度暗譜し直しだし・・・と、読みたい気持ちを抑えて楽譜を見ようと思うのですが、ちょっとだけ・・・。
で、読んだのが若杉弘先生の、新国立劇場オペラ芸術監督就任インタビュー。僕はなんだか感動してしまった。僕は若杉先生には本当に御世話になっていて、何度もご一緒させて頂いているんだけど、いつもいつも感銘を受けるのは、若杉先生のオペラに対する深い愛情と、日本のオペラをよくしたい!というもの凄い情熱です。日本のオペラ団体の稽古ピアニストを学生時代にやっていたときから若杉先生の日本オペラ界への貢献は既に始まっているわけですが、これだけのキャリアを築かれても、その原点みたいなところを決して見失わない方なんです。東京室内歌劇場での芸術監督としての若杉先生の活動を見ていてもわかりますが、まだ知られていない名作をどんどん発掘して、例外なく名演として日本の聴衆の皆さんに提示していく、その熱意には本当に頭が下がります。
僕は、R.シュトラウス信奉者としても若杉先生とは接点があるのですが、R.シュトラウスのオペラを指揮している若杉先生の姿を見ていると、それだけで本当に感動してしまうのです。「ナクソス島のアリアドネ」、「サロメ」、「アラベッラ」、「インテルメッツォ」どれも例外なく素晴らしかったです。そもそも若杉先生との出会いがR.シュトラウスのオペラだったのです。文化庁オペラ研修所に特別講義をしに来て下さったときに、僕は「アラベッラ」の二重唱を歌ったのですが、僕はこの時既に「夢の役」としてマンドリカを自分で勝手に勉強してあったのです。そのマンドリカへの愛情が若杉先生に伝わったのだと確信していますが・・・。ははは。
うーん。自分の記事のことを書いていたのに、若杉先生の記事の話ばっかりになっちゃった。でもいいや。
若杉先生が言って下さるからこそ意味があるという事を沢山メッセージとしてこの記事の中で発信して下さっていて、嬉しかったですね。日本人の歌手どうこうというくだりのことばかりじゃないです。演出家のこともそうだし。この記事を読んで下さった方がこのメッセージを深く受け止めて下さると良いなぁ。
みなさん!音楽の友11月号、是非買って読んで下さい!