「日本に無事着いた」と、調子良さそうなことを日記に書いて、皆さんにたーくさんコメントもつけていただいたというのに、全く音沙汰なしですいませんでした。実は体調が崩れておりました。しかも家族の中に同じ症状のものが4人!同じウィルスだ!
喉が痛いのです、とにかく。そして、僕の場合は高熱も出た。日本に着いて3日目の夜は39度先の熱が一晩中続いて、うなっておりました・・・。
僕は子どもの時にアデノイド除去手術で扁桃腺をほとんどとってしまっているので、扁桃腺が腫れるということはほとんど無いのですが、今回はバッチリ腫れました。痛いのなんの!つばを飲み込む度に痛い。
この手術、僕らが子どもの頃は頻繁に行われていたようですが、今は日本ではどうなんでしょうね。
ドイツでは、健登がPolypenの肥大で夜に呼吸が苦しくなるため、この手術を勧められて、一度は手術の日程まで決めたのですが、僕らとしては何とかこれを避けたくてホメオパシーに頼り、手術の直前まで粘っていろいろやっていたらそれが功を奏していびきをかかなくなって手術を回避した、という事がありました。
それで、日本に着いた2日後に小さな本番があって、江東区の文化センターでドイツ歌曲について講演をして「美しいマゲローネ」から数曲演奏する、というのがありました。この日の朝には喉がすでに痛くなっていたのですが、この本番は何とかやりました。お話の方が喉へ負担という感じだったのですが、それでも何とか頑張りました。
講演というのはあまり経験がないのですが、僕なりに考えていたことをうまくお話しできたと思います。
ちょっと最近、お客様の前に立つときの態度、あるいは姿勢のようなことで考えていることがあって、そういう意味でも僕としてはテストケースだったのですが、そういう意味では大変上手くいったと満足しています。
ただ、終わったらもうフラフラしてきて、とにかく家に直行して寝る。熱はすでに上がっていましたが、さらに上がって、この夜は一晩中39度先の熱でうなっていました。この日は辛かったなぁ。
ホメオパシーのレメディーの話になりますが、熱を下げるのが良いのかどうかで迷いました。熱が出るのは熱を出して対処すべき状態が体に生じているわけですからね。発熱には意味がある。で、まずは体の節々が痛いから、インフルエンザのレメディーのジェルゼミウムを何度かリピート。効いた感じがしない。そのあと、僕の根本レメディーという話になっているポースティーラ(オキナグサ)を何度かリピート。ふむ。少し楽になった。でも熱も下がらんし喉の痛みもそのまま。では刺すような喉の痛みに効いたケースがあるマーキュリー(水銀)とアピス(蜂の毒)を飲んで・・・とまぁ色々もがいておりました。あと、熱にはベラドンナ(セイヨウハシリドコロ)とファラン・フォス(リン酸鉄)など。色々飲み過ぎだよなぁ、と思いつつ。
でも、とにかく眠い、つらいで、布団でまるまる2日すごしました。
で、金曜日になり、ここ10年以上東京の、というか日本の耳鼻科に行っていないことに思い当たる。今回は扁桃腺の腫れで、風邪・インフルエンザですから病気ですが、声帯のトラブルが生じたときにどこの耳鼻科にも行ったことないより、ここで一度言っておいた方が良いのでは、と思い、先輩歌手に電話して、歌手仲間に評判の耳鼻科医の先生を紹介していただきました。
歌手の声帯を診ていただくには、普通の耳鼻科の先生と言うだけでなくて、喉の奥にある声帯を撮影する特殊なカメラを設備として持っている医院、そして何よりその先生が歌手の声帯の治療経験が豊富でないとダメなわけです。
月島のO先生を紹介していただいて早速GO!待つんだろうなぁと思ったら案の定、着いてから治療の終了までは3時間でした。でもバッチリ処置していただいて、もう次の日には喉の痛みは消え失せていました・・・。スゴ。
僕は抗生物質を服用すると体が重くなったりすることも多く、ちょっとO先生に「抗生物質はちょっと・・・」と抵抗してみたのですが、「飲まなきゃ治りませんよ!」とのお言葉で、飲むことにしました。3回服用で1週間効き目が続くというやつで。
でも、ここまであからさまにバッチリ治ると、本当に現代医学のすごさは再認識します。O先生、ありがとうございました!
で、稽古も再開しております。
また時間をみて練習の様子もリポートしますので!