今日はいよいよジョイント・リサイタル

やっぱり東京に来ると忙しい〜。日記を書いている暇がありません。でこうして無理矢理本番の日に書いていたりします。

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忙しいって、今回はまず何日か寝込んでしまったのでそれが響いている部分はありますね。それで仕事がずれ込んでしまったりして。
水曜日には、今日の幸田浩子さんとのジョイントリサイタルのリハーサルがトッパンホールでありました。ホール主催のコンサートなので、前もってホールで練習することが出来て、大変ラッキーでした。普通はありませんからね。ホールの音響に数日前にすでに接していることは歌手にとって大変重要なことです。これによって演奏のクオリティーも何パーセントかは間違いなく上がります。ホールでの練習をさせてくださったトッパンホールの皆さんには大変感謝しています。この写真はその練習の時のものです。


今日のジョイントリサイタルのプログラムは、声楽的な負担がかなりきついので、そういう意味では不調のあとで緊張がないとはいえないですね。頑張ろう。おまけに昨日と一昨日、日曜日のヴェルディ・レクイエムのオケあわせがあったからね。喉を休める暇はなかった。まぁこういうの、ゲラの劇場は日常茶飯事ではあるんですが。
 
とはいえ東京とゲラで違う要素もあります。東京だと、稽古場までの移動が毎回違うし、時間がかかるので、この負担は実はかなりあるんですよね。たとえば昨日と一昨日の神奈川フィルの稽古場は保土ヶ谷のアートホールというところで、交通の便が良いところではないし、時間もかかります。昨日は車で行ったので、2時間半くらいの時間をみて出発しました。約40kmという距離は、ゲラとアルテンブルクの距離と同じくらいなのですが、僕がアルテンブルクに行くときは1時間前に出れば遅れることはまずあり得なく、早ければ30分でついてしまいます。東京の渋滞、交通量のすごさですね。

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これはその稽古風景をちょっと撮らせていただいちゃいました。コーラスの皆さん、神奈川フィル専属の合唱団ということですが、とてもレベルが高くてびっくりしました。この難しい曲を、指揮の現田さんの意図をよく酌み取って、素晴らしい演奏をされています。日曜日にミューザ川崎にいらっしゃる皆さん、期待していらしてくださいね。
合唱の皆さんの声も素晴らしいんですが、音楽的にとても成熟していて、日曜日のレクイエムは素晴らしい演奏になりそうです。個人的なことですが、僕は父の一周忌が近いので、父のためだけというわけではないですが、父のためにも歌いたいと思っています。

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指揮の現田さんとは久しぶりにご一緒するのですが、現田さんには僕が芸大の3年生の時からかわいがって(?)いただいています。ここのところ、何度かお話をいただきながらスケジュールの都合で実現しなかったので、一昨日の再会の時は「やっと実現したね!」と現田さんも喜んでくださいました。
今回の現田さんのヴェルディ・レクイエムへの気合いの入り方はすごいです。いつも素晴らしい音楽を流麗な指揮で紡ぎ出される方なのですが、今回はそれを超えて凄みがあります。日本を代表する指揮者であり、現田さんの師の一人でいらした佐藤功太郎さんがこの間亡くなっていますから、そういう意味でも現田さんも思い入れがおありになるのではないかと想像したりしています。
 
でもとにかく、僕はとりあえず今日のトッパンホールのコンサートです。がんばりまーす。

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