あと10日ほどでまた日本です

まだしばらく時間があるように思っていたんですが、もう帰国がせまっております。夏の帰国の後慌ただしかったからねー。ちょうど2ヶ月ドイツにいてまた日本ですね。


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帰国とは関係ないんですが、この間、イェナで歌ってきました。劇場の宣伝活動の一環で、イェナで我々の劇場のレパートリーを紹介するプログラムでした。
イェナ市の古い市庁舎の建物の中にある、Rathausdieleという場所ですが、なかなか素敵なところでした。直訳すると「市庁舎の廊下」で、雰囲気も何もない感じの名前ですが、時々催し物がある場所な様で、この間の学校協会の総会でこのミニコンサートの紹介をしたら、イェナの人達は「ああ、あそこね」とすぐわかったようでした。


イェナ市はやっぱりゲラとは違いますね〜。人口は今のところゲラの方が多いけど、文化都市ですよね。工業もあるし、大学もあるし。レンズのカール・ツァイスなんかは日本でも有名ですよね。


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大学のないゲラ市とは、やっぱり町を歩いていると感じが全然違います。


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日本人もたくさん住んでいらして、ここのところmixiというSNSを通じて知り合ったイェナ在住の日本人の方々もコンサートに来てくださいました。
そうそう、ゲラにも新しく3人、日本人のバレエダンサーが入ったんですよ。まだ、稽古の時にちょっと話をしたくらいだけど。なんだかウチがゲラでの唯一の日本人家庭で、近郊にも知り合いが全然いなかった5年前に比べると、全然違う状況だなぁ。ビックリしちゃいますよ。


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それから、また家族で隣町のBad Köstritzまでサイクリングしてきました。気持ちよかったです。今回は健登は自分の自転車じゃなくてトレーラーという、親の自転車にくっつけるタイプの自転車で行きました。「なんだかあんまり走っていないみたいなのに、すぐに着いちゃったよ」って、そりゃ、自分で漕がなくても引っ張ってもらってるからね。らくちんだった訳ね。
このBad Köstritz(バート・ケストリッツ)は、ドイツ全土で飲まれている黒ビールの産地で、僕もこの黒ビールは好きです。あと、小さな動物園があってね。健登がしかを見ている写真があるけど。


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そして、ご多分に漏れずサッカーボールを持って行きました。健登は下手すると出不精になるから、少しでもこうやって外で遊ぶ事に興味があるうちに習慣にしたいんだよね。前のエントリにも健登の中のバランスのためにサッカーをやっていることは書きましたけど。


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まとめて数日中にあったことを書くのは、日記として正しいのかどうかわからないけど、また別の日の話。
本当はイェナの皆さんとライプツィヒの動物園に行こう!と言っていたドイツ統一記念日は大雨になってしまい、ライプツィヒの動物園は断念。でも、せっかくの休日だし、とGötz家のみんなとゲラの自然博物館に行きました。


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この自然博物館ね、ヘラクレス・リッキーブルーがいるんですよ・・・って、なんのことかわからんね。カブトムシの一種で、世界最大の大きさらしい。・・・この辺は健登の方が詳しいね。僕も小学校の時は「昆虫博士」とか言われてたんだけど、舶来のカブトムシのことはわからんわ。
このリッキーブルーの上にはサタン・オオカブトもいてね・・・いてね、っていってももちろん標本ですが・・・これはこの夏に健登がばあばにプレゼントしてもらった種類でね、ビックリ。こんな標本になって博物館に飾られてしまうような珍種なんですね。日本って何でもあるね、ホント。ムシ・キングの影響で余計にはやっているのかも知れないけど。
最近思うんだけど、小学校の時に昆虫採集して標本にしている時って、「かわいそう」とかあまり思わなかったですね。こういう標本を健登に見せるのもなんだか人間の勝手な部分とか残酷な部分を見せているようで気が引けるんだけど、自分が当時よりこういうのをかわいそう、と思っているのに気づきますね。


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午前中に自然博物館を見て、普通に帰っても良かったんだけど、ちょっと寄り道しよう、といって、ゲラ郊外のMühletalというところに行ってきました。Mühleというのは水車などで動かす挽き臼、あるいはその水車小屋そのもののことですが、川に沿ってかつて水車小屋がたくさんあった場所なんですね。今はそれぞれの水車小屋がホテルやレストランとして営業しています。旅行者が来ると言うよりはこの辺の人たちが集まって飲んだり食べたりしている感じです。
いつか行きたいと思っていたんだけど、なかなかいけなくて、やっと実現しました。料理もおいしかったですね。たまには外食も良い。ウチは殆ど外食しないからね〜。


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そして昨日は、ビーレフェルトから懐かしのヴェルナー・ハース氏がやってきました。
彼のことは去年からの学校設立運動関係のエントリで書いていると思うんだけど、彼はいろいろあった結果学校設立運動から抜けた んですね。でも僕らやGötz家のみんなとの友情は続いていて、今回はGötz家で集まって楽しいひとときを過ごしました。


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Götz家の向かいの教会を見たりしてね。ここは我らがPatenkind(僕らが洗礼に立ち会った子供)のヨハネスの洗礼を行った教会です。ちょうどこの間、祭壇の修繕作業をしていました。あれって、すごい細かい作業なんですね。見ていて驚きました。


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この教会の祭壇の真上にあるステンド・グラスはキリストと洗礼者ヨハネですね。きれいなステンド・グラスです。この教会では今は1ヶ月に一度しか礼拝が行われないそうですが、もったいないですね。


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ヴェルナーとあって話をしたのは本当に久しぶりだ。電話はしょっちゅうしていたけどね。今年1月の学校のためのチャリティーコンサート では、僕はヴェルナーの作曲した歌曲を初演しました。アンコールとしてね。本来3曲の歌曲集だけど、3曲目は間に合わず2曲を歌いました。これは彼が僕に献呈してくれたものです。いつか日本でも紹介したいなぁ。素敵な曲ですよ。
今彼はテューリンゲンのある小さな村で起こった、実際の事件を自分で台本まで書いてミュージカルにする計画を進めています。もうずいぶん作曲も進んだらしい。あるベトナム人が国へ強制送還されたそうなのですが、これを不当とした村の住民が立ち上がって署名を集め、処分の取り消しに成功したようです。来年に初演されるようなので、僕も楽しみにしています。まずは、彼のビーレフェルトのヴァルドルフ学校の教え子と初演を行って、その後はデットモルトの劇場との提携の話も出ているそうです。
 
そう、サイトでも告知した日本での声楽レッスンですが、レッスン希望の方が結構いらして嬉しいです。夏のレッスンは僕にとっても貴重な体験でした。今回も良い時間を共有できると良いなと思っています。

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