3月に入って、ドイツマルクは過去のものとなり、ユーロ(ドイツではオイロというが)のみが通貨として使われるようになりました。
全体的には意外にスムーズに切り替えが進んだような印象を持ちました。もっとも僕の頭の中では完全に経済観念はマルクのままですが・・・。
ユーロだとかなり日本円に近いわけです。114円が1ユーロくらいですからね、今は。1ユーロを大体100円くらいの価値と考えれば、日本円との比較は楽です、確かに。
しかし、ドイツでは物価が安いと同時に給料も安い。
つまり日本で「まぁこれくらいなら買っても良いか・・・」と手を出すものに手を出していてはと...
てもやっていけないのです。今まではマルクと円を切り離して考えていたので、そういう円とマルクの金銭感覚の接近という危険はなかったのですが、ここでユーロになってその危険が頭をもたげております。
「えーと、40ユーロ。つまり4500円くらいか。じゃあ買っても良いかな」となりそうになるのですが、「いや、まてマルクに換算すると・・・78マルク!買うもんか!」となるのです。78マルクはつまり4500円の価値ですが、ドイツの物価の中での78マルクは日本の物価での7〜8千円の価値くらい(と僕は思う)なのです。
こういう複雑な物価もからんでの問題もありますが、もっと初歩的な問題も。
電話料金の明細が来て「いやー、先月はあまり電話使わなかったのかなー」なんて思っていたら、たんにユーロでの金額をマルクで考えていただけ・・・。
とにかくユーロになれるにはまだ時間がかかりそうです。
2002年3月10日(日)スクリプトで読み込み