昨日の「リゴレット」本番も無事に終わったかと思うのもつかの間、今日は朝から「さまよえるオランダ人」の稽古です。合唱が昨日から立ち稽古に参加しています。
昨日の「リゴレット」の公演は、水曜日の「ランメルモールのルチア」に続いて、良い公演になりました。演出家も大変に満足して、公演終了後に館内アナウンスで出演者に感謝の意を表していたくらいだし、指揮者も今日の「さまよえるオランダ人」の稽古で顔を合わせたら、「昨日の「リゴレット」は僕が今まで振った公演の中で最高のものだった。ありがとう」なんて手を握られちゃったりして。
新演目でないものが、だれないで集中力のある舞台をつ...
づけていくというのはむずかしいことですが、良いことですね。
「さまよえるオランダ人」の稽古の休憩でまた洪水の話がでましたが、「西の人たちは『また東ドイツを助けなくちゃいけないのか』とおもってるだろうね」と指揮者が言っていました。僕が前の日記と掲示板で書いた、心の中の「東西の壁」を気にかけている人はやはり多いように思います。
ところで、劇場の友の会から今日の夜の催しに招待されていましたので、登紀子と健登と一緒に出かけました。劇場友の会の会合だったのですが、友の会で「テアター・オスカー」つまり先シーズンの最優秀歌手とか俳優を投票で決めてこの夏の会合で毎年表彰するのが恒例なんだそうです。
僕は最初のシーズンはアルテンブルクのリゴレットだけがオペラの舞台だったので、2シーズン目になってやっとゲラの舞台でオペラを歌うことが出来ました。
それで、ドン・ジョヴァンニ、リゴレット、死の都市、ルチアなどの舞台を評価してもらったようです。
賞状には、「日本人の歌手に、ヨーロッパ人の典型的な特徴を持つ役柄を演じることが出来るのか、不安を持つ人がいましたが、あなたは見事にその心配をうち砕き、ゲラの聴衆の心に輝かしい歌声と演技で訴えかけました」等と書いてありました。
日本人って、どういう風に見られているんでしょうねぇ
2002年8月25日(日)スクリプトで読み込み