日朝首脳会談の報道を見て

日朝首脳会談は大きな成果を出したようですね。社会主義国家の元首が「謝る」というのは異例の事態だと思います。それだけブッシュの圧力が効いているのでしょう。
今回の小泉さん(さんづけは良くないだろうか?でも「首相」は敬称じゃないですよね)の成果をして「国交正常化を急ぎすぎ」だとか「小泉さんの追求が足りない」とか言っている野党の責任あるポジションにいる人たちは、本当にどうしてしまったんだろう。野党の人間は政府のやることに対してとにかくネガティヴに対応するが役目だというO橋K泉の主張通りのことをやっているのか、党首選挙で忙しくて頭がどうかなっちゃったのか。こういう人たちが僕らの国...


(僕はいまドイツにいるけど)の未来に関係しているのかと思うと、本当にぞっとします。皆さんはしませんか?
まぁ僕は政治の専門家じゃないですけど。

それより悲しいのは、日本で朝鮮人の団体に嫌がらせや脅迫が相次いでいるという話です。怒りを感じるのはもちろんです。拉致された方々のご家族のことをニュースで知れば知るほど、やりどころのない怒りが湧いてきます。僕に子供がまだいない頃だったらもうちょっと僕の受けとめ方も違ったかも知れない。でも、気が遠くなるような長い間、肉親の安否も知らされずにその帰りを待っていた人たちにこういうニュースがもたらされたかと思うと、本当に胸がつぶれそうになります。
でも、日本にいる朝鮮人の団体に嫌がらせして何になります?

僕は少し前に日記で、ドイツの選挙ポスターの中のNPDという極右政党のものを見て、寒気がしたと書きましたが、日本で起きているこういう脅迫は、NPDのやっていることと同じじゃないですか。日本は島国だから、外国人に対して免疫がないのは判ってます。日本にいる外国人はアパートを借りること一つとってもとても大変な思いをしています。
ワールドカップで日本がロシアに勝ったとき、モスクワで起こった暴動もネオナチが先導していたという報道を見ました。でも、これと今日本の朝鮮人の方々が受けている仕打ちは全く同じではないですか。「腹いせ」以外の何ものでもないでしょ。何も生み出さない。

悲しいことです。「日本人」としての価値観を唯一無二のもとして判断すると、こういう嫌がらせも是となるのだろうか。他の民族、国家と共存しなければ地球の未来がないという事は誰もが知っているはずなのに。人間としての感情を殺せるわけはないし、殺すのが良いわけはないんだけど、複数の価値観を俯瞰できる、隣人の価値観を理解、許容できる人間でいたい、そう思います。でも、これは本当に大変なことですね。
2002年9月18日(水)スクリプトで読み込み

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