過密スケジュール

いやぁ。また表紙ページにいたずらしちゃいました。
でもまぁこれはわりとマジでやったのです。というのは、日本でのコンサートが色々ある関係で日本にプロフィール写真を送る必要があって色々写真を見直していたら、表紙ページで使っている写真が実は白黒でなくてセピア色だったんですね。写真家が意図的にそういう風にやっていたのに、スキャンするときに白黒でスキャンして、もともとの写真が白黒のような気になっていました。本当はこういう色だったんです。

さて、昨日はルチアの本番でした。お客さんの入りはあまり良くなかったですがカーテンコールは今日はかなり長かった。


やはりお客さんの数とカーテンコールの長さは反比例する(もちろん演奏によるのは言うまでもありませんが)という僕の説はゲラにおいては正しいんじゃないかな。

そのルチアの本番の日の午前中に、オランダ人の立ち稽古がありました。マジですか?といいたくなりますよね。そりゃあ今日はオランダ人の本番だし、今日のゼンタは今日が初めての本番だから稽古はやりたいのはわかる。プレミエから1ヶ月近く経ってますしね。
でもね、僕にとってはルチアのエンリーコを歌って次の日にオランダ人を歌うというだけで、これはもう僕の常識を遙かに越えたオーバーワークというか、すごい負担なんですよね。二つとも大変な役だし、大体この二つの役を同じ歌手が歌うこと自体に無理があるのに。声楽技術的に大幅な変更を迫られる訳なんですが、それをたった1日のインターバルでやらなくちゃいけないわけです。
・・・でも実はその間にオランダ人の音楽稽古があるのです。つまりインターバルは実は半日・・・いったいこの劇場の人間は「歌うと声帯は疲労する」という基本的な事実を認識しているのだろうか?

その上(まだあるのよ)木曜の夜にはルチアの立ち稽古が計画されていたのです。演出助手のクリスティアーネの配慮で僕ぬきでやることになったけど。
もしこれがあったら木曜の夜ールチアの立ち稽古/金曜の朝ーオランダ人の立ち稽古/金曜の夜ールチアの本番/土曜の朝ーオランダ人の音楽稽古/土曜の夜ーオランダ人の本番・・・こういうスケジュールなんです。現実は木曜のルチアの立ち稽古を取ってもらっただけ。
ちょっと上司と話して、もうこういうスケジュールにならないように頼まなくちゃと思います。ムチャクチャですよ、こんなの 。
2002年10月26日(土)スクリプトで読み込み

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