新聞に僕の記事が載りました。
昨日の新聞だったんですが、昨日は全然日記を書ける時間の余裕がなかった・・・。
タイトルは「Der Hektik-Hasser aus Tokio」とあります。直訳すると、「東京から来た、慌ただしさを嫌う者」...
とでもなりましょうか。
僕が表紙のメッセージに書いた事ともつながるのですが、僕は東京出身の東京育ちにもかかわらず、人が多いところが苦手で、慌ただしいと自分のペースが狂っちゃうのです。そういう意味でゲラののんびりしたペースはとても心地がよいのですが、まぁその辺が意外な感じがするんでしょうね。
写真は去年のクリスマスに取ったものを使ったようです。記事の画像をクリックすると拡大されます。
まぁこういう言い方はおこがましいかも知れないけど、「劇場の看板歌手がまたゲラに戻ってきた!」というところなのでしょう。こういうのが記事になっちゃうあたり、やっぱりゲラはのんびりしてるよなぁ。日本に3ヶ月も行っていたので、今回の日本滞在のことをいろいろ聞かれました。日本でした仕事のことも記事になっています。それはいいんだけど、けっこう間違いがあったりしてね。
アラベラとナクソスのチラシを渡したんだけど、芸術監督の五十嵐さんを演出家と勘違いして「五十嵐喜芳演出の『ナクソス島のアリアドネ』に出演」となっているんです。これは笑いました。確認とってくれれば修正したのになぁ。
それと、新国立劇場のチラシって、どういうわけか、日本人の名前をアルファベットで書くときに、ファーストネームを後にするんですよね。つまり、僕は「Komori Teruhiko」となるわけです。まぁ日本ではそういう風に読むんだといえばそうなんだけど、欧米人の名前はファーストネームを先に書くので、ここが一貫性がないのです。アラベッラを歌ったシンシアは当然「Cynthia Makris」になります。
でもね、アルファベットの部分を読む人は日本語を読めない人なわけでしょ。だったら日本人の名前の読み方なんか知らない人がほとんどじゃないですか。そうしたら当然自分たちの慣習に従って読みます。だから僕の名前ならば「teruhiko」が名字だと思っちゃうのです。
今回の記事でもそうなっていて、アラベッラについて、「『ナクソス島のアリアドネ』と同じくキヨシの演出でアラベッラのマンドリカを歌った」となっております。また笑っちゃいました。「イガラシの演出で」と書くつもりだったんでしょうけどね。
さて、「フィレンツェの悲劇」の方は、今日まででとりあえず立ち稽古はしばらくなし。演出家が他の仕事が入っているようで。でもプレミエまで40日あるのに、全部演出ついちゃって通し稽古も3回やってあるって、ちょっとすごいですよね。アラベラの時は本番の10日前で、しかも1回しかなかったのに。
さて、明日は頭を切り換えてルチアの思いだし稽古、それから次の日はルチアの本番があって、そのあとに(!)リゴレットの立ち稽古、さらに次の日にはリゴレットの本番です。リゴレットはこれで最終公演になります。何だか寂しいなぁ。
2003年2月20日(木)スクリプトで読み込み