練習の嵐から解放されて

やっとこれで練習無しの週がやってきた。このシーズンが始まってから「ナブッコ」、「第六の時」とぶっ通しで稽古してきたので、これでやっと練習の嵐から解放されます。よかったよかった。

・・・といいながらも。
この劇場の首脳陣の契約が2005年の夏で切れることを踏まえて、僕も少し就職活動をせにゃなりません。少し・・・じゃないか。本当はもっとがつがつやらなくちゃ行けないんだけど、はっきり言ってすごく苦手です、これ。
ヨーロッパでキャリアをなしている同僚を見ると、本当に例外なく就職活動というか、エージェント探しを絶え間なくやっていいらっしゃるんだけど、僕なんかは一つ...


居心地の良い仕事場が見つかるとそこにあぐらかいちゃう方で。
というか、まぁどうせ苦労、努力をするなら稽古の中でしたいのですね。だから気が向かなくて、いつも後回しになってしまう。でも首脳陣が去れば、この首脳陣によって雇用された僕は当然職を失う危険があります。
大体僕以外の男性ソロ歌手は全員終身雇用なのです。終身雇用契約というのは同じ劇場に15年勤め上げてもうクビに出来ない契約なのです。僕以外みんなベテランだから。だからクビに出来るのは僕だけというわけで。
まぁ同僚が言うには「お前がクビになる訳がない。お前をクビにして誰がとくするんだ?」という事だし、まぁ今はここの看板歌手としてやらせてもらっているから、この実績を評価してもらえば契約は更新されるでしょうけど、新しいインテンダント(総裁)の彼氏がバリトン歌手だったりしたらもうそれでおしまいですわね。
守るべき家族もいる立場で、外国暮らしをしているわけですから、職探しはちゃんとやらなくちゃね。あー気が重い。

てなわけで、稽古がないこの週は3つもオーディションがあってはしごです。まずはエージェント廻りですが、明日はミュンヘン、その後ダルムシュタット、ベルリンと回る。これだけで2000km走るんだな。三菱ギャラン丸、頑張ってくれよ。

ところで、掲示板でおなじみのぴかチュウままさん情報です。
オペラ「第六の時」の原作小説の邦訳はすでに廃刊になっていたのですが(僕は古本で入手した)、インターネット上で新しい訳が公開されています。
リンクフリーという事なので、リンクしておきます。興味のある方はご覧になって下さい。

下の画像からジャンプできます。ちなみにこれは今回のプロダクションのポスターです。



2003年11月23日(日)スクリプトで読み込み

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