「フィガロの結婚」のプレミエも無事終わりました。批評も好意的なものが出ました。また近く報告しますが。
7月31日の東京でのリサイタルのチケット発売を目前に控えて、なんだか緊張したりしてます。結構このリサイタルにはかけているものがあるので。
もう
mailing.htm>ニュースレター購読者の皆さんには優先販売を開始していますが、一般の発売開始は4月6日の火曜日です。ニュースレター購読者の皆さんには優先だけでなく割引もあるので、皆さん是非是非いらしてくださいね。
僕にとっては、ここの劇場に来て以来初めての喜劇で、大変楽しみました。僕が今までここで歌ってきた役はどれも悲劇的だったりヒロイックだったりするものばかりで「あいつには3枚目は出来ない」と陰口をきかれたりもしているですが、この伯爵を見ていただければ僕が如何に喜劇を愛しているかわかっていただけることでしょう。
まぁこの伯爵という役は、3枚目と呼ぶのはふさわしくないと思いますが、2枚目だけでは絶対に出来ない役です。また、僕の考えでは、3枚目が出来る人が演じる2枚目というのはすごく説得力があるのです。3枚目の自由さを2枚目に取り入れる、という言い方もできるかな。
今回の「フィガロの結婚」は、演出のブリューアー教授の演出家としての基本姿勢が「皮肉」「シニシズム」と切っても切れない関係にあることもあり、笑いが前面に出ているとはいえませんが、僕としては精一杯オペラブッファの軽快さを出すように務めました。結果的にはお客さんもずいぶん笑っていたし、良いバランスの公演になったと思っています。
もう僕にとっては「フィガロの結婚」として8つ目のプロダクションで、ドイツでこれを言うと良く驚かれるのですが、日本ではドイツのレパートリーシステムと違い、ひとつのプロダクションが繰り返し上演されることが稀なので、僕の年齢で8つ目のプロダクションという事が起こるのですね。
でもやっぱりいろいろな演出でやっているから、「フィガロのつぼ」みたいなことはある程度わかっていて、今回のプロダクションは稽古が足りなかったこともあり、経験にずいぶんカバーされたところもあります。
公演回数が多いので、これからも工夫して、ちょっとずつアドリブも入れたりしていきたいですね。明日は3公演目で、初めてもう一人のスザンナが登場するので、ちょっとスザンナ関係の芝居は変わってくると思います。
2004年4月1日(木)スクリプトで読み込み