ただいまゲラです。

すっかり間があいてしまってすいません。とても日記を書く余裕がなかった・・・。
いま、一時的にゲラに戻ってきています。1週間だけ。
というのも、来シーズン最初の新演出演目である「椿姫」の稽古に出るためです。変なスケジュールなんだけど、プレミエが来シーズン始まってすぐなので、装置、衣装などを本番通りにしたKHP(クラヴィーア・ハウプト・プローベ。ピアノでの舞台通し稽古)まで、今シーズン中に終わらせなければ行けないとのことで。重要な稽古なのでどうしても僕は出なくてはならず、インテルメッツォの稽古途中で抜けてきているわけです。1枚目の写真は「椿姫」の舞台。ショーウィンドウがあって、パーティーの参加者はみなマネキン、というような感じ。おおざっぱに言うと全体がヴィオレッタの妄想という演出コンセプトです。


ゲラの中心にあるショッピングセンターに、改修後の劇場の模型がおいてありました。2枚目の写真はそれです。来シーズン終わりにはもう完全に工事に入るんじゃないだろうか。
「椿姫」の稽古の合間に、今日はハイニッヒさんというピアニストのところに行って、7月31日のリサイタルプログラムの練習をしてきました。ハイニッヒさんにはインテルメッツォの下稽古をお願いしていたのだけど、このゲラに戻る1週間にこのリサイタルの練習につきあってもらえるように頼んでおきました。
この方、2年前までゲラの合唱指揮者だったんですが、その前はライプツィヒ、ヴァイマール、などあちこちの劇場でシュトゥディエン・ライター(いうなれば稽古ピアニストのトップで、音楽稽古のプランを立てる人でもある)や常任指揮者を歴任してきた方で、ピアノがめっぽううまい。インテルメッツォもすらすら弾いてしまうのでたまげました。弾くだけでなく、クリスティーネなど他の出演者のパートを全部歌いながら、その上僕の音程やリズムの違いを指摘するんだから・・・。
スカートゲームのシーンは、他に4人出演者がいてせりふもたくさんあり、そのせりふが音楽にかかったりしているのに、一人で全部やってくれました。びっくり。
いやぁ、でも二つのオペラを同時に稽古するのはきついですね。せめて片方が、すでに僕のレパートリーのものだったら良いんだけど、インテルメッツォはもちろん初役だし、「椿姫」のジェルモンもドイツ語で歌うのは初めてだから。
要するに、7/7のピアノ通し稽古のためにゲラに帰ってきたようなもんだけど、これはオーケストラ意外は完成していなくちゃ行けない稽古だから、ここに向かって集中していくわけだけど、その翌日には日本に飛んで、空港に着いた3時間後にはインテルメッツォの通し稽古が始まる・・・。インテルメッツォは僕のシーンから始まるので、もともとは飛行機到着時刻の2時間後開始のはずだった通し稽古の開始時刻を遅らせてもらわねばなりませんでした。でも成田から3時間で着くかなぁ。飛行機が遅れたらどうしよう。大体そんなに早く頭を切り換えられるか・・・。
いや、大丈夫。僕のオペラに対する愛は無尽蔵ですから。がんばります。
とか言ってたらね、今日、月曜日の稽古予定が出たので見てみたら、来シーズン二つ目の新演出演目であるヤナーチェクの「ブルーチェク氏の旅」の音楽稽古が入っていた。まだ楽譜見てませんよ・・・。
平行してやるのは2つで充分だ!3つは勘弁してくれえ・・・
2004年7月3日(土) No.325

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