フライトに遅れもなく、無事に成田に着き、荷物を宅急便で送ってから「インテルメッツォ」の通し稽古に直行。成田エクスプレスで品川まで行き、山手線に乗り換えて渋谷、新玉川線で稽古場のある桜新町へ。稽古開始10分前に到着しました。ホントにぎりぎりだったなぁ。もし飛行機が遅れていたらだめでした。
僕が到着して「おはようございます!」と言ったところで、拍手が起きてしまいました。ははは。
飛行機の中で一生懸命楽譜を見て、段取りの確認などをしておいた甲斐あって、8日おいていきなりの通し稽古でしたが、まぁ細かいところは別として、大体うまくいったと思います。つくづく思いますが、おもしろいオペラです。
僕ね、大学院の芝居の授業でも言われたんだけど、喧嘩の芝居になると、芝居の「作為」がなくなるんですよね。考えなくても体が動くというか。
別にね、喧嘩が好きな訳じゃありませんよ。平和を好む人間ですし。はい。
でも、確かに「怒る」芝居に困ったことは一度もない。こういうのって不思議ですね。
このオペラ「インテルメッツォ」では、僕はまぁ奥さんと喧嘩して怒るところが何カ所もあるんだけど、結局は何か我慢しちゃうのね。許容しちゃうというか。歌詞にもありますが、妻のクリスティーネにはその辺の「寛容ぶった様子」が、鼻につくらしい。ローベルトにしてみれば、純粋に愛情からなんだけど。
で、最後に本当に怒るんです。それまで、いつも最後は「まぁまぁそんなに怒るなよ」みたいに収めていたローベルトがキレちゃうから、クリスティーネは本当にびっくりする。
で、ストレートに感情をぶつけられたところで惚れ直しちゃうんですね。その後の美しい二重唱は本当に歌っていても聴いていてもうっとりしちゃうくらい美しい。
そうそう、あらすじ載せなくちゃね。約束は守ります。もう数日のうちにはかならず。お待ち下さい。
今日は稽古がなかったので、たまった事務作業を一日していました。リサイタルのチケットのことや、ピアニストのDavidの宿泊やら送迎やらの打ち合わせや、彼のレッスンの準備等々。稽古がなくても休めません・・・。
でも夜はみんなで花火をしました。15分くらいで終わってしまうような花火のパックを買ってみんなでやっただけだけど、健登にとっては初めての花火。
僕がドイツに戻っている間に、実は花火をやるチャンスがあったんだけど、「ぱぱとやりたい」と我慢していたそうな。で、昨日は僕が帰ってくるから出来ると思っていたのに、帰宅したのは稽古の後だから12時近く。で、再び我慢させられて、今日の花火デビュー。きゃーきゃーさわいでましたね。
2枚目の写真で手をつないでいるのはいとこの詩織ちゃんです。仲良くしてますよ。
2004年7月10日(土) No.326