おはようございます。やっぱり僕は興奮(緊張かな?)しているらしくて、昨日も今日も朝の5時に目が覚めてしまってその後寝付けません。どうせ起きているのならと、パソコンに向かいました。
明後日のリサイタルですが、おかげさまで本番3週間前にして一度「売り切れ」となったのですが、当日券をお出しできることがはっきりしました。売り切れで残念ながらお求め頂けなかった皆さん、是非当日券をお求め下さい!13時売り出しです。
僕の個人的見通しだと、かなり枚数は出せると思います。というのは、五島財団の方から雑誌などに抽選でチケットプレゼントをする分が結構あるのだけど、あたっても元々クラシックファンでない方などはいらっしゃらないケースも過去に多い様でした。でも、このプレゼントとしてお送りしているのは、実際のチケットではなくて、引換券だそうで、このいらっしゃらなかった分を当日券に回せる様なのです。
さて、掲示板にも書きましたが、実は土曜日から体調を崩し、日曜には喉の痛みに加えて、38度5分の熱、腹痛、頭痛、体の節々の痛み、消化不良・・・。今考えるとどうかしていますが、この時点でも僕は「いや、これは風邪じゃない」と思いこもうとしていました。
インテルメッツォの疲れを引きずってしまったのは間違いありません。慣れない英語の通訳も実はストレスになっているんだろうか?
で、日曜はとりあえず医者には行けないので、ホメオパシーの解熱剤で対処。おかげで月曜の朝には平熱になりました。でも他の症状は変わらない。
月曜と火曜は、僕がDavidのレッスンの通訳をすることになっていたんだけど、もう一人の加藤千春さんに替わってもらって、登紀子と健登が通っている権田鍼灸治療院へ。加藤さん、本当にありがとうね。
で、この権田治療院ですが、すごいんです。何がすごいって、絶対に治してくれるんです。2001年の「こうもり」の時も、本番前日に鼻水が止まらなくなって「鼻水止めて下さい!」と駆け込んだら、本当に止めて下さった。
権田治療院のことをしっかり書くと、長編小説になってしまうので、今回のことだけ。
月曜の朝にまず行って検査から。副院長の栗山先生が「ウィルス性の風邪で、肺の上部から喉、胃から大腸がやられてますね。しかもまだ進行中」とのこと。うわわ。土曜日に大事な本番があることを伝えて、往診から院長の権田先生が戻るのを待ちます。
そして鍼。結構長く電気通されました。そして今回の鍼はどれも結構痛かった。症状の重さと関係あるんでしょうか。
この治療院は男性治療室、女性治療室が、それぞれ10畳分くらいかなぁ。でも1日に150人くらいの患者さんがいらっしゃるそうです。沖縄とかからも来るんですよ。それから子供。0歳児も多いです。当然すごい混雑です。患者はバスタオル持参で、ベッドが空くのを待ち、空いたら順番に横になって、全く休み無く鍼を打ち続ける院長先生と副院長先生を待ちます。
月曜は夕方にも来る様に言われ、もう一度、そして火曜と水曜の朝に行って、3日で合計4回通いました。火曜日の治療後のチェックで先生の顔が曇って「もう一度寝て」と言われ、喉の鍼をもう一度売ってもらいました。この後、喉の痛みは嘘の様になくなりました。「あと一回で大丈夫」。権田先生が「大丈夫」と行ったら本当に大丈夫なんです。
そして昨日、水曜の治療後「はい。これでもう大丈夫」。
本当に治りました。風邪をひく前よりかえって体が軽くなったくらい。ミラクルです。普通10日くらいかかりそうな感じの、ウィルス性の風邪だったのに。権田先生、栗山先生、そして診療所の皆さん、本当にありがとうございました。
僕は実は、以前に鍼であまり嬉しくない経験があって、その時はたかーい治療費の上に、「この咳は普通の治療では治りません。僕のところでやれば大丈夫」といわれ「僕を信用するんですかしないんですか?」とか鍼灸師にすごまれ、言われた階数通ってまっったく聞かなかったと言うことがあるのです。この鍼灸院は結構、歌い手が大勢行っているところだけど。
いやぁ。権田先生すごい。尊敬します。ある記事を読んだら、権田先生は収入の8割を新しい治療法の研究に使っちゃうそうです。どおりで行くたびに新しい治療器具が入っています。
でもね、これ、普通の人に出来る事じゃないです。権田先生の人間への愛はすごい。
あんまり嬉しかったので、権田先生と一緒に写真を撮ってもらっちゃいました。
土曜日のリサイタル、頑張ります。
2004年7月29日(木) No.329