伝統的クリスマスケーキ

昨年のクリスマス、僕らは劇場の前で家族3人そろって写真を撮り、それをクリスマスカードにして送りました。友人の一人、劇場のテノールのギュンター・マルクヴァルト氏はこのクリスマスカードへの返事として「伝統的クリスマスケーキ」のレシピを送ってくれました。


彼は実際なかなかおいしいケーキを焼くのです。僕は何度も彼の焼いたケーキをごちそうになっていますがどれも大変おいしかった。
で、このときも「ギュンターがくれるレシピだからさぞがし美味しいんだろう」と思い、すぐに印刷して嫁さんに渡しました。「ギュンターがケーキのレシピをくれたから、今度作ってみる?」ってね。
ろくによみもしなかったのですね、僕は。でしばらくしたら、隣の部屋から爆笑が聞こえてきた。
「ちょっとー!このレシピ読んでみたの?!」
ケーキのレシピとは名ばかり。まぁ僕も腹を抱えて笑いました。
クリスマスの時期、今年は(も)森川栄子さんが遊びに来てくれていました。もちろん健登は大喜び。
このドイツ語のレシピのおかしさを充分に伝えられるように日本語訳するのはとても難しそうで僕はあきらめたんだけど、森川さんが果敢にトライしてくれ、彼女の料理の腕も関係あるのか、大変良い訳が出来ました。細かい点は3人で協議したりもしました。ここで皆さんに読んでいただきましょう。
これ、全然エッセイとはいえないんだけど。まぁ。


ちなみに、森川さんの方でもインターネット上でこの訳を同時に発表しているはずです。
元のドイツ語レシピに興味がおありの方、画像をクリックしていただければ拡大表示されます。

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「伝統的クリスマスケーキ」

材料
水         1カップ
グラニュー糖    1カップ
ブラウンシュガー  1カップ
卵(大)      4個
バター       500g
ドライフルーツ   2カップ
塩         小さじ1
ナッツ類      ひとつかみ
レモン       1個
ウィスキー     ほんの2リットル

作り方
1.
まず手始めに、ウィスキーの味見ををして品質を確かめる。

2.
大きめのボウルを用意し、

3.
再度ウィスキーの味見。
本当に高級なウィスキーであることを確認した上で、コップになみなみと注いで飲み干す。
何度か繰り返す。

4.
ハンドミキサーで、ボウルの中のバターをふわふわになるまで泡立てる。

5.
グラニュー糖をひとさじくわえる。

6.
ウィスキーがまだ大丈夫かどうか、あらためてコップ一杯飲んでみる。

7.
スウィッチのミキサーを切る。

8.
卵を2個こわす。出来ればボウルの中で。老いぼれフルーツをぶち込む。

9.
スィッキサーのミイッチをいれる。
気の抜けた果物がとりっきさーの中で引っかっかったら、ドバイラーをつっこんではがす。

10.
ウィスキーのののの濃度を確認。

11.
レモンをヒックサーにぶち込んで種を押し出す。もう一杯グビッ。
砂糖やなんかも全部、ふつうにね。

12.
オーブンに油を差して360度回す。

13.
ミキサーを壊れるまでぶん殴る。ボウルを窓から放り出す。

14.
残りのウィスキーの味を点検。ベッドにもぐり込んで、ケーキのことは忘れる。
靴は履いたままでよろしい。

(2005.1.12)

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