思いがけず新聞に、金曜日のリーダーアーベントの記事が出ていることを知りました。
友人が電話で教えてくれたのですが。この演奏会の入場料は10ユーロだったのですが、それで合計960ユーロが椅子のために集まったということです。入場料以外にも寄付用の募金箱みたいなのが置いてあったからそっちにも集まったと思うんですが、そっちの金額はまだわかりません。
結構大きな記事で、写真も入っています。新聞記事になることを希望していたHeinigさんも喜ぶだろうと思って、昨日電話しておきました。写真をクリックしていただければ大きくなります。
チャリティー・コンサートだということで、結構注目度は高かったんですね。
今日は「魔笛」のプロダクションのコンセプト説明会があって劇場に行ったのですが、色々な人に声をかけられて、「リーダー・アーベント、素晴らしかったそうだね」といわれ、嬉しかったです。リーダー・アーベントの日はアルテンブルクでオペレッタの本番があり、それにのっていた同僚はもちろん聴きに来られなかったし、同時にウエスト・サイド物語の稽古もあったのでそっちにのっている同僚もこれなかった。つまり同僚はあまり来られなかったんですね。カペルマイスターのスロヴィンスキー氏は奥さんと一緒に来てくれていたけど。彼は僕の声のコントロールをあんなに正確に出来るのだとは思っていなかったそうで、かなり驚いていました。そんなにオペラでおおざっぱに歌ってるかなぁ?まぁね、リートほど精密には歌わないけど。ぶつぶつ。
劇場に入ろうとしたら、駐車場から出てきたばかりの車が、バックしてもどってしまった。この人、何をやってるのかな?と思っていると、後援会のメンバーでリーダー・アーベントを聴きに来てくれた人でした。「私はね、いまだに魅了されてるんだ!」「コンサートの時にも言ったけど、あんなすごいもの、聴いたことない!」と大声で僕に話しかけてくれました。ははは。嬉しいですよ、こういうの。確かに終演後にも僕のところに来て僕の手を握りしめて「こんなの聴いたことないよ!」と言っておられました。
でも、面白いですね。日本だと、特に歌曲なんかのコンサート聴いて、ああいう風に「興奮するおじいちゃん」てあまりいないですね。前から思っているんだけど、日本だとクラシックってお行儀の良いものなんでしょうか。
あと、稽古予定を見ていたら急に後ろから抱きつく人がいて、誰かと思ったら、トランペッターのサーシャ・アイレルト君。彼は僕の写真を撮ってくれているカメラマンでもあり、オーケストラの理事でもあります。若いんだけどね。
「お前のリーダー・アーベント、すごかったらしいじゃんか」という。「俺はその日にコンサートだって知らなくて、劇場でトランペットをさらってたんだけど、終わって出てきた人たちが口々に絶賛してたぞ。知ってたら行ったのになぁ」といっておりました。
他にもたくさん声をかけてくれる人がいてとても嬉しかったです。
しつこいようだけど、本当に楽しかったなぁー。こんなに楽しくて、お客さんも喜んでくれて、評判も良かったら、本当に癖になっちゃいます。もうでも明日は5月のリーダー・アーベントのあわせをするのです。今度は詩人の恋とリーダークライス作品24の方ね。R.シューマン一色です。楽しみだ。このプログラムは先週のリーダー・アーベントに比べてずっと短いのでアンコールを何曲かいれてみたいなぁと思っていて、日本歌曲も歌おうかと思っております。
ところで今日、最終予選の北朝鮮戦ですよね。どきどき。