初めてホメオパスの元へ

僕らがホメオパシーに乗り換えてから、早いものでもう2年くらいになります。


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本を読んだりして、自分の判断でレメディーを選んでとるというやり方がほとんどだったのですが、それは今までホメオパスのところにきちんとした治療に行ったことがないからです。ずっと信頼出来るホメオパスを探し続けていたのですが、こればっかりは相性もあるし、人の話や推薦があっても、なかなか「じゃあ行ってみよう」とすぐに行く気になれなかったんです。


・・・これって、ボキャブラリーの説明がないと何のことだかさっぱりわかりませんね。ホメオパシー関連の単語を用語集にいれておきますね。
誤解を恐れずにすごく簡単に説明すると、こうなります。ホメオパシーというのは「同種療法」と訳されますが、「対症療法(アロパシー)」を中心とする現代医学と違い、疾病の原因物質を天文学的な倍率で希釈して摂取することで、体の自己治癒能力を刺激、活性化する治療法です。
200年前にドイツの医師ハーネマンが創始したのですが、古代ギリシャのヒポクラテスも同種療法の概念は持っていたそうでヒポクラテスがホメオパシーの元祖だと考える人もいるそうですね。でもホメオパシーという言葉はハーネマンが作った造語です。
治療に当たっては、ホメオパス(ホメオパシー医師)とのAnamnese(病歴)と言われる健康相談というか、面談のような形式が中心となります。人が推薦してくれたホメオパスの中には、1時間の面談で10万円以上の料金を取る人もいる様です。まぁこれは例外ですね。
自分の症状はもちろん、食べ物の好みや、幼児体験やら、場合によって人に話したくないことも話す必要があることもあり、「人間的に信頼出来るホメオパスに治療してもらいたい」という気持ちをずっと持ってました。もちろん人間的に信頼出来るだけじゃなくて治療が効いてくれなくちゃ困るし、お値段的にもうちの家計で支払い可能な金額じゃないと困る。
あと、金額もそうですが、治療の形式の都合もあり、あんまり簡単に他のホメオパスに移るというのもしにくいので、まずは行ってみよう、と思えなかったので、ずいぶんホメオパス選びに時間をかけてしまいました。
あーあ。ここまでが前置きです。長いねー。
それで昨日、初めてホメオパスのAnamneseを受けてきたのです。家族3人で。「ビルケさんの訪問」のところでも書きましたが、ビルケさんに紹介してもらったホメオパスのところへ行ってきました。ヴュルツブルク近郊なのでゲラからは250kmぐらいの距離ですが、これなら車で日帰り出来るので、稽古を休めるように休暇願を出しておきました。
予約は意外に早い時期にとれて良かった。もっと長く待つかと思いましたが、予約しようとして電話したのがビルケさんと話したわりとすぐ後でしたからね。たまたま空いていたのかも知れないけど、2週間程度の待ち時間だったわけだ。
取れたのは2人分の枠だったんだけど、3人とも診てくれました。ヴェッカーさんという初老という感じの紳士ですが、すごくてきぱきした人でした。びっくりしたのは、僕らがAnamneseを受けていた約2時間の間に、予約なしで診療を受けに来た患者さんのために数回出ていってはまた帰ってきて治療していたほか、もうじゃんじゃん電話がかかってくるんですね。さっき書きませんでしたが、Anamneseを終えた後は電話で相談するとどの薬をとるべきかなどの指示をもらえるようになっているのです。
その電話も、コンピューターに全ての患者のデータが入っているようで、ひっきりなしにキーボードを叩いて、さっさと指示を出している。そして僕らの話にもどると、もうその内容も詳しくメモしているようだし。その間に「あ、ちょっとカルテを取り替えるからちょっと待って」みたいな間が全然ないんですよね。ありゃびっくりした。
お孫さんたちが診療所の中で元気に遊んでいるのが印象的でした。待っている患者さんも含めてなんだか大変ほのぼのした診療所の雰囲気で、でも先生がえらくテキパキしていて、対照的な感じがしました。
その診療所で、ヒマラヤの岩塩を売っていたので買ってきてしまった。前から興味はあったんですけどね。色もきれいですね。健登が「これなーに」と聞くので、「塩だよ」と言ったら「なめたい!」というので、3人で小さいかけらをなめてみましたが、おいしかったです。健登は甘いものを食べないこともあるのか、味覚がかなり老けているというか、ませてるんですよね。4歳児がふつう塩をなめて喜ぶかなぁ。ちなみにこのヒマラヤ岩塩、1kgで15ユーロでした。
そうそう、Anamneseですが、3人で1人分の料金でやってくれてしまった。ヴェッカー医師は家族で受ける人はそうしてくれるそうです。150ユーロで約2万円か。僕が入っている健康保険会社は1回目のAnamneseは支払わないので、これは自分で払いました。
去年の元旦から健康保険の法律が変わって、薬代の患者負担が増えたほか、その前は医者に財布なしでも行けたのに、3ヶ月に一度診療代を払わねばならなくなりました。日本じゃ当たり前、と言う感じもしますが、月々払っている健康保険料が、高いんです。僕の場合は大体1ヶ月に400ユーロくらいかなぁ。5万円強くらいですね。家賃と同じくらいじゃないか!でもこれは雇用者と折半して払う形で天引きされています。病気になろうがなるまいが、月々かなりの額を払っている。だから医者に言ってお金を払う、と言う感覚があまりないんですね。
この法律の変更で、ホメオパシー関連も、健康保険会社から支払われる対象がぐっと限られたという事です。詳しくはわからないんだけど。でも、この1度のAnamneseで、後は大体電話で済んでしまうと言うヴェッカー医師の話だし、今回は出費したけど、結局はお金もあまりかからないんじゃないだろうか。

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