今日気がついたのですが

大成功に終わった二期会のオペラ公演「イェヌーファ」。今日、部屋の片づけをしていて、このチラシを見つけたので眺めていたら、あれっと思った。


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このチラシに使われている5枚の写真はコミシェ・オパーでのこのヴィリー・デッカー演出の舞台写真なわけですが、5枚のうち4枚に写っている歌手は、ブロウチェクでうちの劇場に来ているアンドレアス・コンラート君ではないですか!今の今まで気がつかなかった。今月のブロウチェク公演の時にこのチラシ、見せてあげなくちゃね。楽屋も一緒だから。彼がうたったのは多分シュテヴァ役だと思います。


彼は見た目よりは実は年をとっている(僕の感覚では)んだけど、もうベルリンの宮廷歌手なんですね。たいしたもんだ。声も素晴らしいんだけど、演技力がすごいと思う。演技力、と書くのがちょっと抵抗あるくらい自然なんですけどね。


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ブロウチェクでは、最後のシーンはゴミ箱の中で唸っているアンドレアス演じるブロウチェクを僕が演じるヴュルフルが見つけて引っ張り出し、ブロウチェクはフスの宗教戦争で戦ってきたんだとか訳わからないことを言うので、僕が「なんじゃそれ?」とはてなマークのまま店の前をほうきで掃いているうちに幕、と言う演出なんだけど、この時に彼が僕の耳元でうたうのね。すごく軽くうたっているんだけど僕の鼓膜がびりびりいってる。すごい響きの密度が高い声なんですね。だから言葉も良く通るし、コミシェ・オパーの目指すムジーク・テアターに必要なのは、まさにこういう歌手なんだなぁと思った次第です。
写真はそのチラシと、ブロウチェクのプレミエ・パーティーで。

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