ぼやぼや(?)しているうちに表紙のカウンターが40000まで100ちょっとになってしまいました。ヒットした方へのプレゼント、はっきりしていませんでしたが、ちゃんと考えてますので、40000ヒットした方は是非、メールか掲示板でお知らせ下さいね。
今日、新聞サイトを見ていて、「ムツゴロウ訴訟、原告の訴え棄却 諫早湾干拓で長崎地裁」と言うのを読んで、「あれーっ、こりゃタイムリーだわ」とちょっと驚いてしまいました。何がタイムリーかって、まぁどうでも良さそうな話かも知れませんが、つい最近見たミュージカルのDVDで、このムツゴロウと堤防のことが問題になっていたからです。
そのミュージカルの中では、アサハヤ湾とイリアケ海という風に名前は変えてありましたけどね。第三舞台の主宰者であった鴻上尚史さんの作、演出によるミュージカルで、コンセプトとしては世界的にヒットした「マンマ・ミーア」というミュージカルと同じく、ある音楽グループの曲をメドレーにしてミュージカルを構成するというものです。「マンマ・ミーア」ではアバだったわけですが、このミュージカル「リンダリンダ」ではザ・ブルー・ハーツというロック・グループの音楽が全編に渡って使われています。
日本でどのくらい話題になったのかわからないけど、ここゲラの我が家ではかなり話題になっていました(?)というのは、主演が、昨年の大河ドラマ「新選組!」で土方歳三を演じた山本耕史さんだからです。ちょこちょこと書いていますが、この「新選組!」が我が家に及ぼした影響は大変大きかった。新選組に関する本は買い込むは、新選組のビデオを録ってと実家に頼んだり、健登も今年の謝肉祭の変装では土方になるし(僕もテッパチを作った)・・・まぁね、大変な騒ぎでした。もう終わって大河は義経だというのに、うちでは新選組を最初から見直してますからね・・・。
しかし、今回ある意味で感心したのは、日本で起こっていることについていこうと思って努力すると結構ついていけると言うことですね。例えば、日本のテレビドラマをここドイツにいて見たいと思ったときに、JS-TVという衛星テレビを利用する方法があるんですが、これはまぁ安くない。設備投資も必要だし。今回新選組を追いかけるにあたっては、家族と友人の多大な協力を必要としたわけで、これは大変感謝しています。
あとはインターネット。インターネットでの情報というのは範囲やクオリティが限られているとはいえ、ある程度の情報が素早くはいるという点では、僕ら外国居住者にとっては大変便利なものです。ヴィデオ、DVD、CD、本。どれもインターネットで注文出来ます。場合によっては日本の店からドイツまで配達してくれます。ドイツまでの配達はやったことないですけど。
話を戻すと、リンダリンダ。
僕はね、今はクラシックを仕事にしているけど、まぁご多分に漏れずバンドなどをやっていたこともありまして、当時はベースとドラムをやっておりました。ちなみにドラムは弟の邦彦と折半で買ったのですが、彼にはこれが本業になってしまった。(もっとも打楽器という点では同じだけど、今の専門はマリンバであって一般的な打楽器はやっておりませんが)・・・そう言えば邦彦の本番が近いなぁ。興味がおありの方は是非行ってあげて下さいね。情報ページへのリンクはこちら。
恥ずかしながら、僕はザ・ブルー・ハーツというグループのことは知らなかった。でも聴いてすぐに好きになりました。で、僕らのお目当ては主演の山本耕史さんであったわけですが、いやあ良かったです。
歌がうまいのは知っていたけど、本当にうまいわ。他の出演者で本業が歌手の人も多いんですが、僕の好みからすると本業の歌手よりずっとうまい。
それと、芝居がうまいなぁ。細かいんですわ。たいへん。
僕はそれほどこの俳優さんの今までの仕事を知っているわけではないけど、知っている範囲では「新選組!」の土方である意味はじけたところがあるんじゃないかと思ってるんですね。成長したという表現はちょっと違って、土方を演じる時に、彼が今まで結構ナチュラルな部分で持っていて、でもそれまでの役では使えなかった色とか表現が要求された。結果としては、今まで山本耕史さんを見ていた人からすると新しい一面を見た!と言う感じになったのではないかと想像しています。でも多分あれは彼の表現者というより人間としてかなりナチュラルで共感出来る人間像、キャラクターだったんじゃないだろうか。
で、このリンダリンダは、まぁ土方とは全然違うんだけど、出てくるものが土方以前の彼とは全然違う感じがするのです。
彼の内面、三谷幸喜さんに言わせると「マグマ」、人智学的に言うと「内面の破壊のかまど」(これはちょっとちがうかな)みたいな部分が表現として外へ出てくるパイプを得たというか・・・。だから、見ている方としては役の感情を実感出来る度合いがすごく高くなるし、まぁ単純に言って、面白いし、はまってる感じがするんです。
他の俳優さんもうまいし、相手役の松岡さんという人はバンドのヴォーカリストで芝居は初挑戦らしいんだけど、そうとは思えないくらい芝居がいいです。
あと、鴻上さんの台本と演出がやっぱりすごく良いと思う。テンポが良いし、曲がすごく活きてます。
そうそう、このミュージカルの内容がね、このニュースと関係あったんです。あるバンドがヴォーカルを引き抜かれて解散の危険にさらされ、「パンクロックの精神」を音楽でないところで実践することでバンドとして一皮むけるんだ!とばかりに爆弾つくって、アサハヤ湾の堤防を壊し、ムツゴロウを助けよう!という話なんですね。で、今日タイムリーにこの判決のニュースがあったので思わず日記に書いてしまったわけです。しかし、この判決内容ですが、「ムツゴロウに(原告としての)当事者能力が認められない」というのは・・・笑っちゃいかんですが、そういうのありですかね?
魔笛の方は稽古が進んで、半分以上のシーンはついたようです。ゲストが多い関係でシーンの順番で稽古ができないので、いまいちすすみ具合が把握しにくいんだけど。でも昨日、明日は「椿姫」の稽古。今週末と来週に合計4回本番がありますから。そうそう、僕がジェルモンを歌う日が変更になりそうです。もしどなたかみて下さる方がいらしたら、前もって僕の方にご確認下さい。この間、突然見に来てくれた友人がいて、びっくりしました。あのときは僕がジェルモンを歌う日の方で良かったんだけど。
僕の恩師である原田茂生先生からブルックナーの交響曲の録音をわざわざドイツまで送っていただいて、早く感想を先生のサイトの掲示板に書きたいんだけど、交響曲聞き比べというのはなかなか難しいですね。まだうまく言葉にできそうもなくて書き込めていない・・・。
それとブルックナーの長大な交響曲を二つ聞き比べるというのは、続けて聞き比べるのは時間的に不可能なので、間があいてしまい、印象がまた抽象的になるので、この間聴いた分を聴き直してから・・・とやっていると結局なかなか前に進まない。やっぱり子どももいるし、日々の生活もあるし、もちろん稽古もあるし、生活の中で何時間も一人で交響曲に没頭するのは難しいです。学生の頃はやっぱり時間があったんだなぁと思ってしまう。当時は可能でしたからねー。