2005年1年間のオペラ・オーケストラ公演を回顧する東京新聞の東条碩夫さんの記事で、国内オペラ公演としてもっとも注目された公演として、「フィレンツェの悲劇」が取り上げられました。
以下引用です。
国内制作オペラでまず注目されたのは、まず二期会によるツェムリンスキーの「フィレンツェの悲劇」(7月)。インターネットで仲間を集めたSMとスワッピングのゲームが昂じて殺人に発展するというC・グルーバーの読み替え(新演出)演出に小森輝彦ら若手歌手たちがよく応えて大胆な演技を見せ、またC・アルミンクと新日本フィルも、新国立劇場のピットからこれほど豊麗で官能的な響きが生まれたことはかつてないと思われるほどの演奏を聴かせた。こうなると、他の日本人歌手たちにも本格的な演技力をもっとつけてもらいたいし、また同劇場に常時出演しているオーケストラ(東京フィル)にはもっと頑張ってほしいと思いたくなる。・・・後略