ドイツでも日本から8時間遅れて2006年になりました。
うちは喪中なので、おめでとうということはできませんが、皆さんにとって2006年という年が健やかで実り多い一年になることをお祈りしております。
大晦日の昨日、アルテンブルク市立劇場でのベートーベン第九交響曲を終えて雪の中をえっちらおっちらと帰ってきて、年越しそば(えーちゃんさんありがとう!)を食べて、あわただしかった2005年を少し振り返ってみました。
実り多かった1年であったことはたしかで、それは喜ばしいことです。反面、父が夏に亡くなり、その前の5月には直接の上司であったブリューアー教授が亡くなりました。人の死という事について深く考えた年でもありました。
仕事の面では、日本での仕事がとても評判が良く、またドイツの劇場契約もインテンダント交代にかかわらず更新され、一安心。仕事面で僕の状態がもう一つ先のステージに進んだ感じがしました。夏の二期会公演「フィレンツェの悲劇」は話題を呼んだ舞台であったと同時に評価もしていただき、12月24日の東京新聞の記事はニュースとしても取り上げましたが、僕の日本でのステージがこんなに評価されたのは初めてかと思います。
また、なんと言っても歌曲の分野で、大きく前に進んだ一年でした。長いこと人前に出さずに「充電状態」にしておいた歌曲を、2005年は何度もお客様の前で披露する機会を得ました。今年も1月からすぐに歌曲の夕べがあり、楽しみです。
この1月の歌曲の夕べは、ゲラのヴァルドルフ小学校設立運動のためのチャリティーコンサートですが、こういったドイツでの社会的活動に踏み込んだのも2005年に新しく起こったことの一つです。ドイツ生活も11年目。こういう事を始める責任があるのだと思っています。
このサイトのことでは、実は最近ちょっと悩んでいます。日本に戻って色々な人と話をすると、ずいぶんたくさんの人が読んでくれていることがわかるので、それは嬉しかったのですが、これからどういう風にやっていくか、ちょっと自分の中ではっきりしていない部分もあるのです。訪問者の皆さんの意見も伺いたいのですが、なかなかチャンスもなく・・・。
メールや掲示板でのご意見はいつでも歓迎ですので、是非是非ご意見お聴かせください。
リニューアルを何とか元旦までに終わらせたかったのですが、間に合わなかった。でもあと少しです。もうちょっと待ってください。
実は喪中のお知らせ葉書を、日本の家族にまとめて送って、日本の郵便局に出してほしいと頼んだのですが、12月初旬にドイツで投函したこの小包が12月末になってもまだ届いていなかったとのこと。ドイツのクリスマスの郵便事情と日本の年賀状の郵便事情が相まって遅れたのだと想像しているのですが、そんなわけで、僕からの喪中のお知らせが遅くなります。申し訳ありません。
それでは、皆様の2006年がすばらしい一年になりますよう。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。