昨日、一昨日が「モーツァルトとサリエリ」の本番で休日なしのまま、Vanessaのプレミエ1週間前に突入しました。
先週もきつかったけど、今週もきつい。その上、どうやら僕は調子を崩しました。熱とかはないんだけど、先週の木曜日くらいから喉が痛くてね。声帯そのものは炎症しないで済んだ感じですが、炎症が下に降りてしまい、気管の炎症で咳が出ます。これは僕はよくあるパターンだったんだけど、ここ1年は全然なかったので、久しぶり。ありがたくない。
というのもね、ここのところまた急に寒くなったんですよ。
雪も降り続いているし。3月半ばなのに、連日零下4度くらい。アルテンブルクに一日2回雪の中を走るのもなかなか大変です。35kmの距離だから、140km雪の中を走るわけだ。朝の稽古の前とかは除雪がちゃんと終わっていない箇所が多くていつもの倍くらいの時間がかかってしまいます。
風が一定の方向から吹いていたので、雪が車の後ろにくっついて変な形になっていました。ははは。
11月の舞台稽古の時にちょっと写真は紹介したかと思いますが、もう一度。このVanessaという女性が20年以上も恋人を待ち続けて、簡単に言うと精神に異常を来しているのに待つのをやめない。そして家族全員がそれに巻き込まれているという状態を暗示する舞台装置は、全体がゆがんでいます。オルダーグ氏の演出の時はいつも舞台装置を手がけるグルーバー氏はいつも素敵な装置を作ってくれるけど、今回のは特に秀逸と思います。
他の出演者の衣装は今日のピアノ・ハウプト・プローベではじめて見たんだけど、「ブロウチェク氏の旅」につづいて衣装を手がけるアンドレア・カナッペーさん、今回もかなりイカレた衣装です。彼女も評判良いですね。
合唱はみな、スカートの下に大きなペチコートを入れているんだけど、「でっかい女性が多いなぁ」と思っていたら、これ、みんな男性でした。男性がペチコートとスカートつけてるわけ。インパクトありますよ。それでヒゲとかあるんだから。
僕は老医者の役なんだけど、今回のオルダーグ氏の解釈では、幽霊みたいな存在なんですね。Vanessaが精神的に抑圧された状態でもこのままこの街にとどまって欲しいと思っている。メイクも普通のメイクではなく、色が白っぽい上に、白い付け毛を前にちょっとつけたりしているんだけど、これはなかなか評判良いですね。写真で一緒に写っている二人はベルンハルトとフーゴー。この作品では召使いの役です。
明日は舞台での立ち付きオケあわせが朝と夜。明後日も同様。木曜日はHPで、これは本番通りにすべてやる。金曜日を一日おいて土曜日がGP。何とか持ちこたえないとね。とにかく気管の炎症がこれ以上ひどくならないようにしないとまずいですわ。