日記って、書けないときは書けないですね、本当に。
時間の問題ももちろんあるんだけど、気持ちの問題もあるし、書きたくても書けない話題もあるし・・・。
この間の日記で、健登の誕生日パーティーについて書いたんですが、後から考えて、「あれも書けば良かった」みたいなことが結構ありましてね。で、続きを書くことにしました。
結構、親としても時間と労力、知力も使ったので、後からもう一度振り返って楽しんでいる、と言うような部分もあります。親ばか丸出しじゃんね。
嫁さんがやっていたことをもうちょっと紹介したい部分は、甘いものを食べられない健登のために心を砕いた部分でしょうか。たとえばこの果物の串。
幼稚園でも同じ日に幼稚園でお祝いしてくれたんだけど、そのお祝いのためにも持たせたので、幼稚園で同じグループでその日の我が家でのパーティーにも来た子どもはこれを二回食べているわけだ。よく食べるね。
甘いものは食べられないけど、果物は一応量が多すぎなければいいので、これになるわけです。僕も手伝ったけど、イチゴ、緑のブドウ、桃、メロン、リンゴ、青いブドウ、バナナを一つの串に順番に刺して、中身をくりぬいたメロンの皮に刺すんです。これ、結構この皮に刺すというのが難しい。強く刺しすぎると、ぶじゃっとつぶれてしまう。
あとクッキーね。砂糖の代わりに蜂蜜使って、それも控えめになるので甘みはかなり抑えめなんだけど、違う粉を使ったりして、慣れるとこれ、おいしいんですよ。僕なんか止まらなくなっちゃう。それだけだと他の子どもがつまらないかもしれないので、日本のおせんべいのたぐいも出しました。これ、意外に子どもが喜んだ。それから友達のJanetに頼んで、砂糖を使わないマフィンを作ってもらった。これもおいしかった。
そうそう、招待状もね、健登が描いた絵を登紀子が切り抜いてお手紙にしていました。子どもって、他の子どもへのお手紙を喜んで書くんですね。幼稚園で他の子も結構やってるし、なんか意外だったな、こういうの。
それから登紀子自身からのプレゼントである、手作りの人形。これは確か健登からリクエストがあったんじゃないかな。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ヴァルドルフ教育では、あまりリアルな人形は子どもに与えないのですね。シンプルな顔の人形です。
バービー人形みたいにリアルな作りだと、子ども達が想像力を働かせる余地がなくなってしまい、ファンタジーを生み出す力の成長を止めてしまう、と言う考え方です。
毎日健登がねてからちくちく縫ってました。ジーパンを作ってから「うっ、固い、裏返せないっ!」と苦しんでおりました。色々難しいのね。
健登の誕生日パーティーも終わり、僕も「コシ・ファン・トゥッテ」のプレミエが終わり、生活のペースが緩やかになるかと思いきや、全然そんなことにはならず、結構ぜいぜい言っています。これで日記も書けてないってのがあるんだけど。
あと、やっぱりいまいち元気が出なかったりしているのもありました。「コシ・ファン・トゥッテ」でのつらさみたいなのはちょっと日記に書いちゃったけど、これは結構堪えていたみたいです。
それと、これはちょっと大っぴらにまだ言えない話なので、具体的な話は出来ないのですが、劇場の方とちょっともめてましてね。一度許可してもらったコンサートの仕事の話があって、これは僕にとってはすごく大きなプロジェクトだしやりがいのある仕事なので、とても楽しみにしていたのです。
時期としては来シーズン頭なので、来期インテンダントに掛け合って、許可をもらってからオファーにOKを出し、もう準備は着々と進んでいるのですが、ここにきて、9月にあるプレミエを演出する演出家が僕の客演休暇に「ノー」と言ってきた。
日本人の先輩に相談したり、手を尽くしているのですが、キャンセルしなくちゃ行けない可能性がかなりあるのです。ううう。そうなったら悲しい。でも、OKを一度出してくれた来期インテンダントのオルダーグ氏は「演出家と話してくれ」ってそれだけでね・・・。まぁ僕が先に演出家の方に話を持って行くべきだったのかもしれないけど、とにかくインテンダント、首脳陣交代と言うことがあって、どういう風なスタンスで劇場と関わるべきかを探っている最中に起きたことなので、これ以上うまく立ち回るのは無理だったんですよね。まぁ仕方ない。月給もらっている身ですからね。
よく考えたらこの話、日記に少し書いていました ね。わすれてた。
断るかもしれない仕事の作品を勉強するのって気が向かない(当たり前だ)んですが、あまりにも難しいものなので、この許可が保留の時期にも譜読みをやめるわけに行かない・・・。あー。元気出して頑張ろう。