今日はいよいよデュオ・リサイタルだっ!

・・・また本番当日に日記書いてますよ・・・。ビョーキですね。あと数時間で楽屋入りだというのに。
でもね、昨日の稽古の感動をお伝えしたくて書いております。
 
そう、昨日は朗読の山本耕史さんが稽古に参加してくださいました。


もうね、本当に、感動ですっ!
自分が書いた台本を、自分がイメージしたとおりに読んでもらえる快感というのはこれなのか、と言う思いでした。
僕はプロの台本作家では全然無いので、もちろん初めての体験なのですが、これはやみつきになるのかも、と思いました。
 
表現の内容としては、もちろん稽古の中でイメージをお伝えして我々三人の表現を一つにしていくわけで、色々細かいところはお互いに稽古の中で意見交換していくわけです。
 
でもね、昨日、彼が前口上(チラシに載っている部分ですね)を読んでいるときに、「ああ、これをずっと夢見て、イメージして、彼にオファーして、台本を書いて、自分も練習して、字幕の台本を書いて・・・とやってきたんだ」としみじみ思いました。
こういう音色、こういう語り口でしゃべってくれるだろうな、と思う、本当にそのままの朗読が僕の隣から聞こえてきて・・・これがまた美声なんだ・・・うかつにも涙してしまいました・・・。みんなに大笑いされたけどね。くそっ。
 
やっぱり、彼にこの朗読をお願いしたのは、本当に間違っていなかった!若きペーター伯爵の物語をここまで僕のイメージ通りに体現してくれる人は他にいない!
僕のような「ドイツ歌曲フェチ」が、本当にこのブラームスの「美しきマゲローネ」の音楽を活かしきれる朗読者は誰なんだ!?と考えて、この人しかいない、という人が本当に僕の横で朗読をしてくれているのです。これ以上の幸せがあるだろうか?
僕はもはや冷静でないかも知れないけど、多分、これは僕だけの幸せではないと思います。全ての「マゲローネ」を愛する人にとって、これはSternstunde・・・至上の時になるはずです。僕はそういう確信があります。・・・もちろん僕と容子さんが良い演奏する必要があるんだけどね。こっちはこっちで研ぎ澄ましてありますからね。ふふふ。
 
またすごいのは、山本さんの集中力というか、センスというか。ちょっと僕がお願いしたこと、注文を吸収するのが的確で、後半で通しをしたときはその前にお願いしたことが、ちゃんと直っているだけじゃなくて、その上に彼自身の工夫とかで積極的に表現を更に乗せてくるんですね。すごいと思いました。台本をすごく読み込んでくださっているのがよくわかりました。
 
今日のコンサート、招待席などの関係から、若干の当日券が出せる見込みになりました。チケットをお持ちでない方もあきらめずに、カザルスホールに来てみてください。それから明日の追加公演の方は確実に当日券が出せます。
では皆さん、お楽しみに。僕も存分に楽しもうと思います。

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