15日の「コシ・ファン・トゥッテ」の公演は、お客さんの入りも大変よくて、良い公演となりました。直前に3公演が中止になってしまったのは残念でしたが。
その後すぐにパッキングして、16日にドイツを出ました。今回もGötz家のJörgにライプツィヒ・ハレ空港まで送ってもらいました。これは本当にありがたいですねー。ウチの車もGötz家に預かってもらっています。
・・・車を預かってもらったと言えば、夏の帰国の時に起こった、一つおかしな話があります。
前にも書いたと思うけど、Götz家はゲラの郊外のニーブラという村に住んでいるんですね。で、車を預かってくれることになったので、この人口数十人のニーブラにウチの車を置いておいたわけです。Götz家の前の、菩提樹の木の下に置いておいたのですが、こういう小さい村では、お互いに誰がどの車に乗っているのかなんてことはわかっているので、「一体この車は誰の車だ?」という事になってきたらしいんですね。Götz家が預かっているなんて知らないからね。
それで、村人達の間で、結構物議を醸しちゃったらしくて、それだけなら良いんだけど、「これはきっと盗難車だ!」と思いこんだ人が、警察に通報しちゃったんですよ・・・。ちょうど警察への通報をしたところでそのご近所さんから話を聞いたJörgは大あわて・・・でも、ちゃんと警察に事情を説明してくれたので、問題はなかったのですが、しかしまぁ・・・。笑いました、これは。
さて、僕の方は「利口な女狐の物語」の稽古にでております。成田に到着したその日も個人稽古をしてもらいました。空港から、今回はレンタカーを借りて荷物を全部詰めて、嫁さんの実家へ。で、荷物を下ろして、嫁さんと息子をおろしてレンタカーを返し、日生劇場へ。
飛行機の出発自体が遅れたので到着も遅れ、ピアニストさんをお待たせしてしまい、申し訳なかったです。でも、ヤナーチェクですからね。個人稽古なしで翌日の立ち稽古にでるのはあまりに危険なので、無理にお願いして入れていただいた稽古だったのでした。
そう、今回は健登が寝ぼけて機内食を食べたからか、乗り物酔いをしてしまって、飛行機の後に車でダブルパンチだったのか、もどしてしまってちょっとかわいそうだった。実家に到着して、ばあばに会ったら「もう元気になった!」とか言って、飛び回るわ、もりもり食べるわで、すっかり回復してましたけど。