いやぁ、間があいてしまいました。体調をまた崩していたこともあり・・・いかんですな。
さて、日生劇場公演「利口な女狐の物語」の方は、場所を日生劇場に移して稽古が続いております。昨日は最初の舞台稽古でした。昼と夜、両方の枠で両方の組が勢揃いして、6時間かけての場当たりとなりました。
さて、チケットなんですが、もう殆ど売り切れ状態な様です。ただ、返券などもあり、僕の手元には若干チケットがあります。ご希望の方はお早めにご連絡ください。これからチケットの申込フォームは閉めてしまうつもりですので、もしフォームを閉めた後だったら、メールでお申し込み いただけますでしょうか。手元にあるチケットはS席、A席、B席、D席各1枚です。どうぞよろしく。「利口な女狐の物語」の詳細はこちら
稽古の方ですが、舞台に来て、舞台装置とのかねあいや遠くから見た感じで、演出の高島さんとしては色々と修正したいところがあるのでしょう。二枠、6時間の稽古は全て場当たりに費やされました。音を出して稽古をしたところは数カ所で、せりの動くところなど、大がかりな転換を含むところはとくに時間を書けてチェックしました。
この写真ですが、かわいいでしょー。これはキツツキとカケス、フクロウ、ハエの皆さんです。僕はとくにカケスとキツツキが気に入っているんですけどね。(舞台模型の写真をサイトに出して良いというお許しはいただいているので、これはそれに準じてOKかと言うことで出しております)
その舞台装置の模型を見た時点で思ったのですが、このプロダクションは、独自のスタイルを持ち得るプロダクションですね。それを「確立」出来るかどうかはこれからの舞台稽古にかかっているかと思いますが。
前に書いたかなぁ。ライオンキングというミュージカルのこと。あのTaylorさんという女流演出家の演出はすごかったと思う。この「利口な女狐の物語」も、単に動物を扱っているからと言うことだけでなく、同じような、作品独自のスタイルを作り得る作品だと思うのです。そして、僕らは結構そこに近いところにいるんじゃないかと。
パペットをみて、まず素晴らしいと思いました。動物たちをどう表現するかですが、完全にかぶってしまう着ぐるみでなく、人形遣いになるわけでもなく、歌い手は人間としての身体表現の可能性も残しながら動物になるのですね。残念ながら僕の森番という役は純粋に人間の役なので、このパペットを使っての表現には参加できないのですが。
でも、逆に言えば、着てしまえば一応何をしていても動物に見える着ぐるみとは違い、人形部分を扱っている時も、人形以外の部分の身体表現から気が抜けないわけです。これはすごく難しいですね。
舞台装置もご覧の通り、簡素なものです。でも素材感に一貫性があり、照明と音楽の助けを借りれば、本当に夢の空間が現出するのではないかと期待しています。
昨日の稽古は、そういうわけで場当たりだけだったのですが、やっぱり劇場にはいると何だか安心しますね。いよいよだなという気がしてきました。今回のプロダクションは若い人が多くて・・・日生劇場はオーディションでキャスト選考をするのでそれも関係あると思いますが・・・僕は何だか一気に年をとったような気がしております・・・。今までは若手、ないしは中堅くらいだったんだけど、あきらかに僕より年上の人の方が少ないんですよね。つまり若い人が多いので稽古場には活気がありますが。若くて、比較的経験が少ない人が多いのだろうと思いきや、みんなのびのび演じています。刺激されます。ここに来てキャスト内の連帯も強くなってきて、大変良いムードです。本番に向けて頑張ります。
もう一度くらい、頑張って稽古レポート書こうと思います。チケット、もう本当に残り少ないですから、興味を持たれた方はお早めに!
動物が着ぐるみではないというところが、とても面白そうです。日生劇場は、客席に関しては、とても夢のある感じなので、このようなオペラを見るのに適していると思います。次第にワクワク感が増してきました。