ついに、ゲラの劇場の改修工事が終わり、明日は「トスカ」のプレミエでリニューアル・オープンとなります。いやぁ、長かったなぁ。2年弱の工事期間を経てやっとまた、ゲラのテアター・ザール(オペラ用ホール)で本番を迎えることになります。
昨日は、そのためのゲネプロで、工事関係者を招いての、ほとんど「本番」で、満員の客席は熱気むんむんでした。改修工事に関わった皆さんがお客さんですから、格別の思い入れもあったと思います。
やっとトスカの舞台写真を入手できたので、少し載せてみます。そのうち舞台写真フォトアルバムの方にちゃんとアップしようと思いますが。
もともと、このプロダクションにトスカ役としてクレジットされていたのは、イタリア人ソプラノのCapucine Chiaudaniさんでした。でも、重い病気にかかって手術となったとかで、以前にナブッコのアピガイレ役をゲラで歌ったポーランド人ソプラノのルツィア・ザルジュツカがアルテンブルク市立劇場でのプレミエではトスカを歌いました。
ここにきて、もともとのキアウダーニさんが加わることになり、ゲラでのゲネプロを含む全ての稽古は彼女が歌いました。
やっぱり、さすがイタリア人だなぁ・・・ってあたりまえだけど、言葉がきれいです。それから音色というか声がどの音域でもムラがなくて、素晴らしいです。ファースト・ネームはカプチーネというのかと思っていたら、フランス語読みでカピュシーヌと読むそうです。彼女のホームページもありますので、興味がある方はどうぞ。
声と歌も素晴らしいんですが、芝居も良いです。ナチュラルというか、オペラっぽい大げさなところがないので、心の動線を追いやすくて、僕としてはその時その時での芝居の受け答えがとてもやりやすい。テノールのリカルドも同じ印象を持っているようで、ゲネプロの後に「今日はじめて、トスカに第4幕があったらいいのにと思った」なんて言ってましたよ。
明日のプレミエは、ルツィアが歌い、カピュシーヌは5月後半に登場することになります。とにかく明日はゲラの劇場の再オープンで、BUGA(連邦庭園見本市)のオープニングにもあわせての大々的な公演ですから、素晴らしい公演になるよう、頑張りたいと思います。