僕はドイツのパンが大好きです。これは完全に好みの問題だとは思うけれど、すごく美味しいです、主観的に言って。砂糖とミルクを使っていないパンが殆どなので、味としては日本のパンに較べて硬派という感じがしますが、バリエーションが多いので飽きません。
僕がとりあえず今一番好きなのはカボチャの種がついている(あるいは中に入っている)Kuerbiskernbroetchenというやつです。でもMohnbroetchen(芥子の実つきパン)も捨てがたい。いや、Krustenbrot(表面が硬い黒パン)もうまい・・・という具合にきりがないのです。
昨今では東京でもドイツ風のパンを手に入れることは不可能ではないようです。仕事で東京に帰ったときに探すと「ドイツパン」というふれこみで売っているパンは結構多いのですが、食べてみると大半に砂糖が入っていて、僕にとっては「ドイツのパンだ」と思って食べられる代物ではないのです。どうして日本ではパンに必ずと言っていいほど砂糖を入れるのだろう?ある人が言うには良く膨らむからだと言うことだけど、膨らんだって美味しくなくちゃしょうがないと思うんだけど。まぁ日本人の主食はご飯だから、別にかまわないですかね。ドイツでのご飯の扱われ方のひどさを見れば、それに較べたらずっとマシだと思う。
僕が知る限りでは原宿駅の近く、表参道をくだり初めてすぐの所の左側にあるスイスパンの店はかなり美味しいです。むちゃむちゃ高いけど。ひどいーってかんじの値段です。貧乏な歌い手にはたまにしか買えません。そう、ドイツでのパンの魅力はなんと言っても安いことが一つ。写真のパンは大きな、切って食べるパンは入れていませんが、これだけ買って2.50DM程度。つまり140円程度ですよ。このスイスパン屋さんで買ったら一つが150円位するもんね。アンデルセンで買ったKrustenbrot(クルステンブロートなんだけど、ケルステンブロートと書いてあった)はわりと美味しかった。でもちょっとやわいっす。このパンは外側が、油断して食べると口を怪我しそうなくらい硬いのが美味しいのに。(もう一度断っておきますけど、これは全て僕の主観的な味覚に基づいて書かれている文章です。)
うちの嫁さんはこういう小さいパンよりも大きなパンを切って食べる方が好きみたいです。彼女のパンへの思い入れは僕どころでなく、美味しいパンを見つけて食べると本当に幸せそうな顔をします。
ゲラのパン屋さんの中でもやはり美味いところとそうでもないところの開きは大きくて、油断がなりません。息子の健登も最近では自分でこの小さなパンをもってがじがじ食べてます。彼も結構好みがあるようで、すぐにやめてしまうパンと最後まで食べるパンとはっきり分かれています。まぁ彼の場合は味より皮の固さでそうなるらしいと僕はふんでいるのだけれど。
またこの上に種類が豊富なチーズとハムをのせるとたまらないんですが、それについてはまた他の機会に。
(2001.8.6)