クリームシチュー

フォーレの本番も無事に終わりました。本番はゲラで2回、アルテンブルクで1回の合計3回あったわけですが、同じプログラムを3回歌えるというのは僕にとってはとても良いことです。なかなか日本では本番を多くできないことが、コンサート・オペラを問わず多かったですから。2ヶ月の稽古の結果本番が1回というオペラの時は、やはり本番に全ての成果をそそぎ込もうと、力まずにはおれません。

でも、こうなると本番の日というのが「特別の日」でなくなってくる傾向も同時に生まれます。本番が多いわけですから、本番の度に「今日は本番だから」と特別の日扱いにするのが無理になってくるのです。
実際にこ...


のフォーレの本番の2日目には、3月にプレミエのある新プロダクションの「死の都市」の音楽稽古が入りましたし。本番の前4時間は休息をとる権利が法律的にあるようですが、僕の今までの感覚からするとちょっと無理があります。慣れるしかないでしょうけど。

でこの週末、ベルリンから友人で現代物を専門とするソプラノの森川栄子さんが遊びに来てくれていて、昨日は僕がクリームシチューを作ってみました。牛乳を使わずに小麦粉をバターで炒めてブルーテを作って、だしも鶏肉と豚肉だけでやってみたのですが、意外に簡単においしいのが出来ました。
ブルーテは何度かやっているのでもう慣れてきたし。あと農場直営の肉屋で手に入る豚肉と市場に直接肉を出している農家から買う鶏肉がよかった。両方とも豚肉はここ、鶏肉はここ、と買う店は決めているのですが、肉の味が濃くておいしいんです。こういうのは田舎に住んでいる恩恵ですよね。

オペルンヴェルトという、ヨーロッパのオペラ雑誌の中でもっとも権威があるものの一つに10月のドン・ジョヴァンニの批評が出ました。なかなか的を得ている批評だと思いました。これについてはエッセイの中で書くか、或いは後日に日記にの中で書こうかと思っています。
2001年12月4日(火)スクリプトで読み込み

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