契約書にサイン!

ふううう。やっと新しい住居が決まりました。本当に長い道のりでした。去年の11月から騒いでいるんだからね。
一度書いたとおり、一度決めかけた物件は契約書に問題がありすぎ、結局は断りました。電話で「契約書の内容があまりにもひどいのでサインはしません」と言ったら、例の担当者が手のひらを返したように丁寧になったのには驚きました。なめられていたのだろうか、と思うと余計に頭に来ます。
「あなたも契約書をよく読んでみれば、少なくとも矛盾点については気がつくはずだ」と言ったら「僕は何度も読んでチェックしました」というので、契約終了時の部屋の修繕に関する項の矛盾について説明したら黙って...


しまったので、「ほらね」と思って契約書を返して帰ってきました。

今日契約を結んだ所の契約書は、ひどく借り手の権利を害している項はなかってのですが、何か問題が起こったときはやはり実際には管理者の裁量によって借り手の義務の履行も変わってきます。だからどうしても聞いて欲しい要求をするとともに、いくつかの確認をしました。
今ゲラでは住居の方が余り気味でもあり、仲介料を取られるケースにはまだであっていません。でもこの会社は家賃1ヶ月分の仲介料を請求したので、これは僕は拒否しました。
それから管理人が雪かき、掃除などをすることに決められていますが、それにも関わらず契約書内に雪かきの義務が借り手にあるという項がありました。
細かいことのようですが、これは雪の多いドイツでは大事な要素。大雪のあとにすぐ雪をかかないで生じた損害を誰がカバーするかという事がこの項によって定められるのです。掃除も同様。極論すれば、掃除されていないで汚くなっていた階段で滑って骨折した人がいたら、その治療費を掃除を怠った借り手が持つ羽目になるわけです。
説明でわかったのですが、この項目があるのは、場合によっては大家が管理人業務に対する保険をかけていないことがあるからだそう。保険がないと、もし管理人が何かの都合で業務を遂行できないときに責任を大家が追及されるが、この項目によってそれを逃れられる。僕の契約相手は保険に入っているのでこの項はどちらにしても不要であると。
それから家の修繕費を、一件につき150ユーロまで、年鑑1000ユーロまで借り手が持つことになっていたのですが、これは僕が今まで見た契約書の額の約2倍だったので、これは「もしかしたらドイツマルクのままの額を書いちゃったんじゃないですか?」と聞いたらその通り。「あなたみたいにしっかり契約書を読んでくる人は初めてだ」と言われてしまいました。自分でもつくづく自分のことを「細かいやつだなぁ」と思います、こういう時は。他にベビーカーの置く場所がとりあえずないので、それを確保してもらえるように大家と管理会社で交渉してもらう様にし、ゴミの置き場等の再確認もしました。

とまぁ、一応交渉の余地はありましたが、全体的にはこの不動産・管理会社は大変良いと思いました。実際に僕らが借りる物件はどこにも広告を出していなかったのです。この会社では、ほとんど広告を出さずとも口コミの推薦などでどんどん物件がはけてしまうようです。僕が少し手強いと思ったからか如何に自分たちが借り手の満足を目指して仕事をしているか熱弁を振るってくれました。それから健登に大型トラックのミニカーをくれたし。印象もいいです。ははは。

なぜ広告をしていない物件を僕らが見つけたか。劇場から1分、幼稚園の真ん前という素晴らしいロケーションで、工事をしているうちから嫁さんが「こんな所に住めたらなぁ」と思ってみていたところだったのです。それで前回の劣悪契約書事件で精神的に打撃を受けた我々は、「もうなりふり構っていられない」とばかりに直接攻撃(?)にでたのです。
この物件の1階と2階は空いていたのですが、3階にはもう工事中から人が住んでいて、住んでいる人に、どこの不動産会社から借りたのかを聞き出したのです。やはりインターホンを押すのには結構勇気がいりました。「変な外国人だわ」と思われるのも嫌だし。
でも勇気を奮ってやった甲斐がありましたよ、本当に。
この物件は実はすでに僕のあとに2件の問い合わせがあり、もし断るなら早くして欲しいという話もあったので、このときにインターホンを押していなかったら他の人の手に渡っていたかも知れないのです。

物件についてほとんど触れていませんでした。ロケーションは前述の通り。大きなベランダが台所に付いていて、僕らが最初の入居者。78平方メートルで3部屋です。リビング、寝室の窓が通りに面していて東向き。午前中は良く日があたるので、下見の時に暖房がオフになっているのに部屋が暖かいのでびっくりしました。その窓から健登が通っている幼稚園とその庭が見えます。健登が遊ぶ様子も良く見えるでしょう。そのうち写真もアップしようかな。
2002年1月25日(金)スクリプトで読み込み

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