今週からBO(ビューネン・オーケスター・プローベ。舞台でのオケ合わせです)が始まりました。全部で6回あります。全3幕の各幕に2回ずつあてがわれています。
このBOの存在が、日本とドイツのオペラの稽古プログラムの大きな違いですね。日本のやり方に慣れた僕から見ると無駄な部分もだいぶあるけれど、こういうやり方をしてじっくり舞台でオケ合わせが出来るから、レパートリーシステムのハードな本番状況でやっていけるのかも知れない。
BOは、舞台で本当の舞台装置の中で行いますが、衣装などはまだ稽古用のものを使います。また、これは「音楽稽古」なので、演出家は稽古を止める権利がありません。指...
揮者によってすすめられる稽古です。
舞台装置と指揮者の見え具合や共鳴などのかねあいを見ながら進んでいきます。
写真は1幕の舞台。真ん中にある箱がパウルの部屋で、上手と下手の壁に白い字で書いてあるのはリルケの詩です。結構インパクトある舞台装置ですよね。箱の中で歌うことがほとんどで、オーケストラが聞こえにくいという事が問題になっていますけれど。
2002年3月20日(水)スクリプトで読み込み