今日はコンサートの本番は夜なのですが、午前中に公開リハーサルをやるとのこと。変だなぁと思っていたら、コンサートのチケットが即日完売してしまって、あわてて企画したそうです。つまりゲネプロのお客様もお金を払ってきていると。
・・・ん、という事は声を抜いたり出来ないわけだ。まるまる2回、1日のうちに歌うのか。結構大変だ。
プログラムの前半はドイツのもの、フランスのもの等。後半はイタリアオペラ。
僕は後半のみの出演になります。
初っぱなからさまよえるオランダ人のアリア。すごい迫力(姿も)のバスバリトンです。特に「おお」と思ったのはドイツ人の...
バスでした。長身で姿も良く、声も良く。「後宮からの誘拐」のオスミンのアリア、「神々の黄昏」からハーゲンのモノローグ、「マクベス」からバンクォーのアリアを歌っていましたが、どれも見事でした。他にもモーツァルト、グノー、プッチーニ、ヴェルディ、ヴァーグナー、マイヤベーアと豪華絢爛なプログラムでした。
このコンサートやラインスベルクのことはまた別の機会に書きたいと思います。僕はここの音楽祭の主催者である、マットゥス夫妻には本当に色々とお世話になっていて、今回Geraに来られたのも彼らのおかげである部分があるのです。マットゥスさんは今のドイツでは知らぬもののいない現代音楽の作曲家で、昨年年末にも新作オペラを発表したばかりです。指揮者の若杉弘先生ともよくご存じの仲で、若杉先生がドレスデンにいたときはマットゥスさんの作品を積極的に取り上げられたそうですし。結構音楽の世界って狭いんですよね。知り合いの知り合いというのは至る所にいるものです。
僕とドイツ人のソプラノで歌ったトロバトーレの二重唱は、ブラボーの嵐(すごい勢いで床を踏みならす音を含む)を浴びて、めでたくコンサートは大成功に終わりました。
明日はまたベルリンへ。Geraへ出す荷物をまとめなくちゃ。
2000年8月13日(日)スクリプトで読み込み