シーズンが始まって2日目です。
昨日、今日とオランダ人の音楽稽古が行われていますが、先シーズン終わりはうちの劇場の専属歌手だけで稽古していたところに客演歌手達が加わってにぎやかになってきました。
今回のオランダ人のプロダクションは結構客演の歌手が多いです。舵手を除いてダブルキャストですが、そのうちのゼンタ一人、エリック二人とも、ダーラント一人、舵手の5人がゲスト歌手です。
エリックのうちの一人、マティアス・シュルツはもうリゴレット、死の都市などで一緒にやっている馴染みの歌手ですが、他は皆、共演するのは初めての人ばかりです。
ゼンタのバーバラ・シュピ...
ースはブレーメンで歌っている人と言うことですが、とても音楽的だしきれいな声で、素敵なゼンタを演じてくれそうです。ダーラントを歌うアンドレ・エッカルトは同じくらいの年齢だと思いますが、えらい迫力ある声で、ワーグナーを主なレパートリーにしている感じがしました。ちょっと乱暴な気もするんだけど・・・。まぁまだ稽古は3回一緒にやっただけだからまだわかりませんけどね。
もう一人のエリックはジェラール・ル・ローという南アフリカの人です。年は結構上かも知れない。
舵手のフレッド・ホフマンは以前にゲラで歌っていて今はドルトムントで歌っているとか。とてもきれいな声で気に入りました。ゲラにいたときはタミーノとかを歌っていたそうです。
ドン・ジョヴァンニの時もそうでしたが、フェルツの音楽稽古はとても効率がいいし実際的で、オペラがどういう過程を経て作られているかを知り尽くしているという感じで、いつも感心します。立ち稽古に入っても重要なポイントでは演出家にも色々問題提起をしていくし、音楽的に自分の望んでいる風になればどう演技されても自分には関係ないと言う態度の指揮者とは違います。
明日から立ち稽古になりますが、その前に演出家のコンセプト説明があります。舞台美術もそこで模型が見られるので楽しみです。
2002年8月6日(火)スクリプトで読み込み