昨日、「さまよえるオランダ人」のプロダクションのコンセプト説明会がありました。
演出家のシュテファン・ブリューアー教授が、ハリー・クプファーのアシスタントだったこともあり、何らかの形で、バイロイト音楽祭でハリー・クプファーが演出したオランダ人との関係があるだろうという噂が先行していたのですが、ブリューアー教授が「ハリー・クプファーの試みをさらに推し進めたい」という事をはっきり言っていましたね。
詳しいことはまたエッセイに書きたいと思いますが、僕は今回はなかなか面白くなりそうだという印象を持ちました。こんにちオランダ人というオペラは、ゼンタの妄想として演...
出されることが非常に頻繁にあり、今回もその線なのですが、説明を聞いたところでは、ゼンタの夢、あるいは妄想である部分だけが前面にでてくるわけではないようなので、それは良かったと思っています。全部ゼンタの夢じゃ、あんなに大変な思いをして歌っている僕らオランダ人は報われないですよ。架空の人生と言うことになっちゃいますから。
あんまり事前にお見せするのも良くないかも知れないのですが、舞台模型の写真を少しお見せしましょう。
今日の稽古ではオランダ人のモノローグを途中までやりました。予想通り、寝ころんだまま歌わなくてはいけない箇所があるのだけれど、あれくらいなら何とかなるかなぁ。
2002年8月9日(金)スクリプトで読み込み