今日はナクソスのオケ合わせがありました。予定ではオケ合わせのためにとられている二日間をA組、B組で分けるはずだったのですが、おそらくマエストロの希望で、両組のメンバーが二日ともオケ合わせをすることになりました。
かなり言葉の比重が大きなオペラですから、そういう意味で、それぞれの歌手が一度でも多くオケで歌っておいた方が良いという配慮だと思います。
今日はオケ合わせと言うことで執事長の米谷さん(ドイツ人みたいな名前だ)はいらっしゃらず、執事長のセリフは児玉マエストロがかいつまんでおっしゃって稽古が進みましたが、全然テンポ感がちがいました。まぁオケのための合わせでも...
あるから効率を考えるとこのほうが良いんでしょうけどね。まぁ舞台でのオケの稽古が各組3回あるから、そこでオケの皆さんも聞いて馴染んで下さるでしょう。
明日は、まず組終わったナクソスの舞台にみんなで行って、舞台の説明を受けてから、もう一度ナクソスのオケ合わせ、そしてその後、アラベッラの方の、マエストロ個人稽古!!!なんだそりゃ!ってかんじです。
「マエストロ個人稽古」というのはわかりにくいですね。「マエストロ稽古」というのは主に音楽稽古で、副指揮でなくて指揮者の方がいらっしゃる稽古のことです。そうでないときに副指揮の方と準備をしておいて、マエストロ(指揮者)にみていただくというようなニュアンスです。
それが、なんと明日のアラベッラの音楽稽古では、歌手が僕だけなのです。つまり、若杉先生と一対一の稽古なんですよー。普通こう言うやり方はしないんだけど、マンドリカは大きい役で歌うところがやたらと多いし、もちろん難しいわけですが、その上、僕は初演の時に歌っていないメンバーなのです。もう一方のマンドリカの大島幾雄さんは初演の時もマンドリカを歌っていらっしゃるので、音楽的にはもうコンセンサスがとれているわけです。で、僕は若杉先生の演奏プランを知らないという事でマエストロ個人稽古と言うことになってしまったんです。あー緊張する。
若杉先生は、今は、やはり新国立劇場での「光」という一柳さん作曲の新作オペラの稽古中で、この間をぬってきて下さるのです。若杉先生のバイタリティには本当に圧倒されてしまいます。
2002年12月5日(木)スクリプトで読み込み