今日は、ゲラに来て最初の日曜日。とても良い天気です。昨日の新聞購入で、本格的な家探しが始まったのですが、今日は最初の「Besichtigung」つまり下見です。新聞の広告の中で「贅沢な風呂」という記述があったので、非常に楽しみにして出かけました。風呂場がきれいかどうかって、結構大事だと思うのです。結果的には「おしい!」という感じでした。場所も閑静な住宅街だし、スーパーマーケットも近くにあるし、きれいだし、まぁ家賃がゲラとしては少し高めですが。といっても73平方mで680DM・・・3万7千円くらいですか。東京の家賃から比べれば夢のようですが、まぁお金を節約しなくてはいけない身の上で...
すし、これは今円が強いからそう言う計算になるわけですからね。
台所が空だったのです。新聞広告では色々と略称が使われたり、その専門用語が使われるわけです。EBKとあるとこれはEinbaukuecheの略で、台所のガス台やら流し台やらが付いています。これとWK(Wohnkueche)という記述を取り違えたのです。これはもう一つ別に台所の部屋がある、という事らしく、立派な台所の部屋でしたが、設備は自分で買わなくちゃいけない・・・。
僕らはベルリンに4年と少し住んだのですが、その時の家が家具付きの家だったので?A基本的に何も買う必要がなかったのです。だからガス台とか流し台とかは持っていないわけです。洗濯機や冷蔵庫は付いていなかったので買ったのですが。ドイツではこの我々のベルリンの家のように「家具付き」とはっきりうたってある物件以外は、何も家の中にありません。蛇口も付いていないし、電気のランプも無し。全部自分でやるわけです。そしてベルリンの家は前に登場した森川栄子さんが僕らの渡独前に見つけてくれていたので、家を自分で探す必要が無く、この手の略語にも縁がなかったのでした。
余談ですが、僕らがベルリンに来たときは、声楽でベルリンに留学していた日本人はこの森川さんだけだったのですが、今はもう日本人声楽家だけでパーティーが出来るくらい沢山います。当時は日本でベルリンのことを話すと、「ベルリンは危険な街」というイメージを持っている人が多かったのを覚えていますが、そういうことなんだろうか?
「おしいなぁ・・・」と思いながら歩いていると、ついにゲラでイタリアンレストランを発見!それも新装開店のようです。早速入ってみました。
「また来ますね」と言って帰ってきました。さて、またドイツ語のフィガロのアリア、練習して覚えなくちゃ。
2000年8月20日(日)スクリプトで読み込み