今日はシーズン開幕の日でした。
といっても、今日から公演があるのではなく、要するに昨日で劇場の夏休みが終わって、今日から活動を始めるわけです。Geraの劇場は5年前にAltenburgの劇場と合併されました。
・・・とここでお断りを一つ。
ドイツの地名などの固有名詞をどう書くかなのですが。アルファベットで書くとなんだかドイツかぶれみたいに見えるかも知れませんが(まぁかぶれてるんですが)、カタカナに直すのが難しかったりする場合があるのです。実際このホームページのタイトルも「チューリンゲン」にするのか「テューリンゲン」にするのかが問題になりました。発音がドイ...
ツ語に近いようにすると、日本での外来語として一般的でなかったり、えらくカタカナの字数が増えたり。でもとりあえずはカタカナでいけるところまでいってみます。必要に応じて括弧付きでドイツ語の綴りを入れたり下ほうがいいときもあるかも知れません。ご意見があったら掲示板で聞かせて下さいね。お待ちしてます。
で、合併された劇場の話。
バスで30分くらいの距離があるこの二つの町ですが、劇場は二つですが経営団体は一つ。なので、両方の劇場をいったり来たりするわけです。昨年まではオペラは主にGeraを中心に練習するようになっていたそうですが、今年からはGeraで初日を迎える演目はGeraで練習し、Altenburgで初日を迎えるものはAltenburgで練習するという方法を採りたいとインテンダント(総監督)は言っていました。ただそう出来るかどうかはまだわからないと。
今日の全体の集まりはAltenburgの劇場の客席で行われました。Geraからはバスが出たのですが、こんなにたくさん人が来るとは思っていなかったそうで(なんで?)、2台目のバスを出すことになり会の開始が20分ほど遅れました。どんなことをするのかと思っていましたが、インテンダントがマイクを持って、まず昨年なくなった劇場のメンバーのために黙祷。それからこのシーズンで劇場生活20年目の人たち、25年目の人たち、30年目・・・と記念の年を迎える同僚を紹介し、30年以上の人は舞台に迎えて花束贈呈がありました。それから新メンバーの紹介。僕も紹介されました。
その後インテンダント(彼はこのシーズンから就任したので彼も新メンバー)が、演説。方針などを簡単に説明しました。首相の所信表明演説(この字であってます?)みたいなものですね。どうやら彼はかなり大鉈を振るったようです。40%公演数を減らしたそうです。そしてチケットの値段を上げた。去年までは公演が多すぎて、クオリティの低下が問題だと。でも取り上げる作品の数は減らさないそうです。これは歌い手にとっては、吉報ではないかと思います。毎日毎日歌わされて、新鮮みもなく声ばかり疲れてダメになっていく若い歌手が多いというのが現状ですから。若い歌手はまだペースの取り方を知らないのに、小さい役をたくさんもらって、結局舞台に毎日のように上がる羽目になるというのが一つの悪いパターンなのです。
明日はオペラ部門のトップであるオペラディレクター(Operndirektor)のブリューアー教授と話す予定。僕がこの1年の研修でどんなことをさせてもらえるかを話します。
2000年8月22日(火)スクリプトで読み込み