歯医者

歯医者
ゲラに戻ってきました。
昨日はそれで早速何をしたかというと歯医者に行きました。実は僕はドイツ生活始まってから、まだドイツで歯医者の治療を受けたことがなかったのです。一度歯石を取ってもらったりしたことはあったけど、虫歯の治療は初めて。
ちょうど農村の休暇をやっているあたりで、少し冷たいものを飲んだときにしくしくするなぁと思っていたところが虫歯であることを確信して、農村からもうすぐに電話でゲラの歯医者に予約を入れておきました。嫁さんが行っていたところがあるので。
行ってみたらすぐに削られて、詰め物が出来る1週間後にまた来いとのこと。麻酔の注射もしました...


ので特に痛くありませんでした。良かった。

結構怖かったんですよ、実は。ドイツに来て良く思うのは大人も歯医者を怖がるって事。「嫌なこと」の例として何かにつけでてくるのが歯医者なのです。まぁ日本だって同じ様なものだとは思うけど、その度合いが違うような気がする。
それとね、歯医者で「麻酔しますか?」って、あまり日本じゃきかれませんよね?きかれたことあります?きくところもあるらしいけど、あんまりないでしょ。
だって神経の近くまで削る必要があれば、そりゃ痛いに決まってんだから麻酔しなくちゃダメでしょう。

でも、必ずドイツではこれをたずねられるのです。診療前のアンケートにも必ず「局所麻酔を希望しますか?」という項目があるのです・・・。怖くないですか、これって。

アンケートではもちろん「希望します」と書いたんですが、治療前にもきかれたので「もちろんです。僕、痛いの嫌だから。大体男性の方が痛みに対して弱いんでしょ?」と言ったら「ドイツ人の男性はやせ我慢して麻酔はいらないとか言いながら痛がっているけど、あなたは正直だわ」(女医さんです)と言っていました。

今日は、こんな歯医者の話より大事な出来事があったんだけど、詳しくはまたエッセイで書こうかな。息子が幼稚園を替わったのです。今まで行っていた幼稚園は道を挟んで向かいなのでとても便利だし、大体において不満はなかったのだけど、以前から興味を持って検討していた、ヴァルドルフ幼稚園に替わることにしたのです。
ヴァルドルフ幼稚園というのは、ドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーの提唱する教育方針にしたがって教育を行っている幼稚園で、日本でも今では多くのヴァルドルフ幼稚園があります。日本ではヴァルドルフと言うより、シュタイナー幼稚園と言うような呼び方をすることが多いようですが。
ちょっと変わった教育法ではあるし、特に旧東ドイツ地域ではまだ新しい概念なので今ひとつ受け入れられていない感じもあります。
旧西ドイツ地域では、入りたくても入れなくて空きを待つ入園希望者が沢山いる位なのですが、ゲラのヴァルドルフ幼稚園は定員割れしていてすぐに入れました。
ちょっとこの間本で読んだのですが、ドイツ往年の名歌手ゲルハルト・ヒッシュ氏は長年の日本生活の後ミュンヘンに戻ってきて自分のお子さんをシュタイナー・シューレ(シュタイナー教育に基づく小学校)に入れたそうです。僕の大学時代の師匠である原田茂生先生はドイツで名歌手ゲルハルト・ヒッシュに師事していたと思うので、僕は孫弟子といえなくもないですが。
何故ヒッシュ氏がシュタイナー・シューレを選んだかというと外国に長くいた子供にはシュタイナー・シューレがよいと言われていたからだそうですが、健登の場合も外国人だし、型にはめたしつけ教育でなく子供の個性を伸ばせるシュタイナー幼稚園があっていると思ったこともあります。

まずは一日目は無事に終わったようです。今日は嫁さんも一緒にいっていたのですが。今日は「パンを焼く日」だそうで、僕が送っていったときにはもうみんなでパンをこねていました。健登もすぐに参加していました。
2003年8月1日(金)スクリプトで読み込み

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