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昨夜の日記で大事なことを書くのを忘れてました。

土曜日のナブッコに僕の知人が来てくれていました。一人はこのサイトの掲示板にも登場してくれている方ですが、もう一人はベルリンの郊外ラインスベルクからのお客さんでした。

そう、前にも少し書いたと思うけど、ラインスベルク音楽祭という、ドイツの若いオペラ歌手の登竜門になっている音楽祭があります。その音楽祭を主催しているのが、ドイツを代表する現代作曲家の一人、ジークフリート・マットゥスさんです。
僕はラインスベルク音楽祭のオペラ公演には出ていないんだけど、コンサートは何度も歌っています。このマットゥス夫妻にと...


ても可愛がっていただいて、ゲラの契約のきっかけもラインスベルクでのコンサートにあったのです。

奥様のヘルガ・マットゥスさんは僕がゲラに来てからもリゴレット、オランダ人のプレミエをわざわざ僕のために見に来てくれたし、何かと僕のことを気にしてくれていたのですが、今回は僕に知らせずにナブッコを見に来てくれたのでした。

彼女自身が歌手だったこともありますが、僕が歌手としてやっている作業や技術のこと音楽のことをかなり深いレベルで理解してくれる数少ない人で、僕にとってはとても大切な人です。今回も、僕の仕事のかなり細かい部分まできちんと理解して下さっていて、本当に嬉しかった。不調だったのが非常に残念です。彼女はとても満足していましたが。

つい数週間前に、ラインスベルク音楽祭の事務所から来年夏のコンサートのオファーが来ていました。ベルリンのジャンダルマン広場、つまり有名なコンツェルトハウスの建物の前の大きな広場で、オープンエアーのオペラ・ガラコンサートを、クラシック・オープン・エアーというプロダクションと共同で行うそうです。で、僕にも出演依頼が来たのですが、この手紙の時点では、指揮者は決まっていませんでした。オーケストラはベルリン・シュターツオパーのオーケストラ!
僕にとっては願ってもないチャンスで、二つ返事で引き受けた・・・と言いたいところですが、実は日本で仕事をしている時期で、4日か5日だけベルリンにとんぼ返りしてやらなくちゃいけない。で、日本の仕事との関係をちょっと調整する必要がありましたが何とかなった。

マットゥス夫人がわざわざ来てくれたのは、この件について話すことも目的としてあったようで、曲目について話しました。もし男声合唱がいればナブッコのアリアが良いかなぁなんて話になってきました。マットゥス夫人からはトロヴァトーレの2重唱をリクエストされたんだけど、今のところレオノーラにふさわしいソプラノが見つかっていないそうで、これはまだわからない。他の出演者もみんなラインスベルクのいわゆる「卒業生」で、なかにはメトやコヴェントガーデンで歌っている人もいるそうです。

で、指揮者ですが、世界的な名指揮者K・M氏になりそうです!わお!ってかんじです。ただ、彼自身が今連絡がつかない状態で、秘書はOKを出したんだけど、最終的には決まっていないそうです。正式に決まったらサイトでお知らせします。もう今から張り切っちゃいますよ、ほんと。
2003年10月20日(月)スクリプトで読み込み

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