「さまよえるオランダ人」本番

今日は「さまよえるオランダ人」の本番でした。考えてみたら6月以来だから5カ月ぶり。でも稽古は一度だけ。まぁね。しかたないです。

「第六の時」の稽古の大詰めだから、あまり他の作品に時間が割けないのも当然。でもちょっと「第六の時」のプレミエの5日前に「さまよえるオランダ人」・・・というのはちょっとねぇ。負担としては結構なものです。

でも今回は、夏のレッスン以降の初めての「さまよえるオランダ人」の本番で、自分としてはレッスンの成果をこの作品に反映させられるチャンスであるし、その意味では大変楽しみにしていました。

10/31のナブッコの本番で、技...


術的にうまく行かなかった箇所があったので、その辺も少し調整する必要があって、作品は違うけれど、今日の「さまよえるオランダ人」はいろいろと自分としては期するものがありました。

嫁さんが聴きに来るということもありました。僕にとっては一番厳しい批評家なので、もちろん緊張もします。特に登紀子はゲラに来てからはあまり僕の本番見られていないですから。今日はバレエの史ちゃんが健登の面倒を見てくれることになって実現しました。

結果的には、僕の「さまよえるオランダ人」の公演としては、最高にうまく行ったんじゃないかと思います。それは登紀子もいっていた。

オランダ人のパートには、2幕にとても難しい二重唱があるのです。オランダ人役のオーディションの時には間違いなくここを歌わされます。オケがなくて、つまりほぼアカペラで16小節歌うところがあるのですが、弱声でしかも長いフレーズをノンブレスで歌わなくては行けない。
今までもなんとか乗り切ってきたのですが、今日は余裕を持って行けた。この余裕が弱声のリラックスした音色をより強調するから、強い声で歌うところとも対比がはっきりするし、夏のレッスンの成果をまた実感しました。

カーテンコールで、僕がでていくとブラボーと同時に足踏みが始まるというのは、やっぱりたまらないですね。これのために頑張ってる(というと語弊はあるけど)みたいなところもあるよなぁ。

2003年11月17日(月)スクリプトで読み込み

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