夏のリサイタル

夏にデヴィッドのレッスンを受けに行って、リサイタルの相談をして以来、ずーっと、夏のリサイタルのことばかり考えてすごしてきたような気さえします。

明後日、2月12日に五島記念文化財団に、チラシの原稿として、プロフィール、曲目などを提出します。それでプログラム決定の最後の詰めをしているわけです。

もっとも、ほとんどの曲目は夏までに決まっていて、それをデヴィッドにも伝えた上で話を進めたのですが、いくつかの曲を外すか入れるかでかなり悩みました。

大体僕はリサイタルとか、自分で曲目を決められる演奏会では曲を入れすぎてしまう傾向があります。要するに歌...


いたがりやなのですね。今回も、最初の希望からはかなり削ってありますが、人によっては「尋常な量じゃない」と言われてしまう・・・。

実際に決めたプログラムは最新情報のページに載せてもらうことにします。大まかに言うと、前半はドイツリート。後半はオペラのアリアです。
僕は、日本では特に、ドイツオペラのスペシャリストと見なされている感じがあり、僕もドイツのオペラは好きですからドイツオペラの曲を多く入れたいところですが、スタイルの関係上、リサイタルにむかないことが多く、結果的にはイタリアものの方が多くなりました。

ドイツオペラからリサイタルで何か歌おうと思っても、後期ロマン派のものは特にそうですが、「アリア」という様な形で抜き出せないことが多いのです。或いはオペラの中で芝居つきで見るなら良いけど、リサイタルではちょっと冗長に過ぎるとか。「フィレンツェの悲劇」なんて、僕があれだけ長く歌っているのに、抜き出して単品としてお出しできる場面がないわけです
あとは、オーケストラなら良いが、ピアノとの演奏では演奏効果が上がりにくいとか。「アラベッラ」の一場面はこの理由で断念しました。くやしい。

今回のリサイタルのために、写真も新しく撮影しました。このサイトのトップページに使っている写真を撮ってくれた、サーシャ・アイレルト君にまた頼みました。サーシャはね、実は本業はトランペッターなのです。明日のシンフォニー・コンサートでは、ショスタコーヴィッチのコンチェルトを吹きます。(これはちなみにライブでドイチュラント・ラジオ・ベルリンで中継されます)めちゃうまいです。
でも、写真の腕もうまい。彼の写真の良いところは、型にとらわれないイマジネーションに富んだところかなぁ。いろいろな思いつきをどんどん試します。
今回は、ゲラの劇場のコンサートホールを使いました。彼はオーケストラの理事でもある(若いんですけどね。僕とあまりかわらない)ので、コンサートホールを撮影に使わせてもらう手続きも任せてしまいました。せっかく美しいホールがあるんだから使わない手はない。
僕は本当は、オペラのホールで撮影したかったんだけど、バレエ、芝居、オペラがひっきりなしに上演されるうちの劇場では空いていることが少ないし、ユーゲントシュティルの内装は、味はあるんですが、見方によっては少し地味なのです。で、コンサートホール。

なんと3時間くらいで230枚も録りました。結構良いのがたくさんあるんだけど、もちろんチラシを何種類も使うわけに行かず、2枚に絞って表と裏に使います。この写真はリサイタル情報ページの方に掲載しましょう。
で、ここには、僕のお気に入りで、しかしチラシに使えなかった写真を載せますね。

コピーライトの関係でサーシャとの約束なので、サーシャのメールアドレスを載せます。彼の写真が気に入った人はメールをしてみて下さい。ドイツ国内なら出張撮影も可能かも知れない。
(c) saschaeilert@web.de
2004年2月10日(火)スクリプトで読み込み

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