昨日から病欠しております。このところの気温の異常な変化もあってインフルエンザが蔓延しており、結局かかってしまった。今回は早くホメオパシーの薬で対応したのが功を奏して、気管にも炎症が入らなかったし熱も出なかったんだけど、喉が痛くて痛くて。耳鼻科に行ったら問答無用で病欠扱いにされた上で抗生物質を処方されてしまった。飲んでないけど。
僕たちがホメオパシー、いわゆる「同種療法」に本格的に乗り換えたことは、時々書いていたかと思います。
去年
030906.html>9月の健登の入院の時は、現代医学というか対処療法とホメオパシーの間にある隔たりによってかなり苦しみました。
日本でホメオパシーを紹介しているのはホメオパシー・ジャパンという団体で、ここはイギリスのプラクティカル・ホメオパシーという流れを汲んでいます。ドイツはホメオパシー発祥の地だけあって、どこの薬局でもホメオパシーの薬は簡単に手にはいるし、ある意味で大変広まっています。しかし僕はそのホメオパシー・ジャパンの本と日本で大変熱心にホメオパシーを実践している友人(正しくは嫁さんの友人)が主な情報源だったので、ドイツのホメオパシーにあまりしっかり入り込んでいないと言うか、ドイツにいながらイギリスのホメオパシーの会社に薬を注文したりしていました。
でもゲラの友人に紹介されて9月の入院以後、Stadtroda(シュタットローダ)という約40km離れた町のフィヒトナーさんというホメオパシー医師のところに通うようになりました。まぁ高速にのって行かなくちゃいけないので、たびたびは行けませんが、急なときは電話で指示をしてくれます。
今までは、健登と登紀子だけ診察を受けていました。健登の風邪のひきはじめに処方されている、アコナイト(トリカブト)とファランフォス(リン化鉄)のレメディー(ホメオパシーの薬)を僕もとりあえず取っていたのですが、喉の痛みが4日経ってもまだとれないので今回は僕も診察を受けました。僕が風邪をひいた場合には、まず90%以上の確率で炎症は気管に向かいます。鼻や声帯が無事でも、熱が無くても、気管が炎症して咳が出始めると、もう歌い手にとってはかなりまずいのです。
でも、今回は猛威を振るっているインフルエンザにかかったようなのに、熱も出ないし気管も炎症してない。喉はもうすごい痛さだけど。
で、診察を受けてみて分かったのは、このファランフォスをきちんと取っていたせいで、発熱と気管への炎症の広がりを防げたようなのです。気管の炎症を防ぐ方法がはっきりしたのは僕にとってはすごい朗報なのですね。やったぜ、という感じ。
僕としては、薬は飲んでいるのに、喉の痛みが全然減らない!と若干ネガティブに考えていたのですが、つまりはもっとひどい事になり得たのを、ファランフォスが救ってくれていたわけです。リン化鉄さんありがとう。
そして、診察のあとに処方されたのが、エイピス(蜜蜂)とエキナセア(エキナセアという植物)、マーキュリー(水銀)。「明日になったらもう効果が出てるわよ」とドクター・フィヒトナー。
そして今日。もうはっきりと痛みが和らぎ、喉をのぞいてみると赤い炎症部分が減ってきています。いやぁたいしたもんだ。
ホメオパシーという療法そのものが、僕にとってはある種魔法というか奇跡のような存在です。だって、処方されている薬ひとつとっても、例えばこのファランフォスやエイピスはD6というポテンシー(稀釈の程度)で10の6乗倍(100万倍)に薄めてある。水銀のC30に至っては100の30乗倍の濃度。理論的には元の物質である水銀の分子が一つも存在しない濃度なのです。「科学」でいえばただの水。しかしこれが効いてしまうというこの奇跡。
僕はこの事実を思う度に、僕の尊敬する河合隼雄さんの言葉を思い出します。どこでこの言葉を目にしたか、もうはっきり憶えていないのですが、「自然科学によって説明できる事実を唯一の真実としてとらえると、本当の真実が見えなくなる」というような内容でした。
だって、今、常識とされている科学の中では、ホメオパシーの薬は効くわけがないものとしてしか捉えようがないわけです。原物質が入っていないんだから。でも効くんです。
そして、この効くわけないはずなのに効いちゃうものを、きちんと薬と認定して扱っているドイツという国も、けっこうすごいなぁと思っちゃいます。
体調はそんな具合ですが、やっとこさ、夏のリサイタルのチラシ情報を日本に送り、チェックも済ませました。この情報に基づいてリサイタルの情報ページもリニューアルしてあります。クリックでジャンプできますのでご覧下さい。管理人さんが忙しい時に自分で勝手にいじってしまった。
そう、管理人さんは忙しいのです。この日曜日に久しぶりの舞台なのです。詳しくはこちらをご覧下さい。昼夜両方の舞台が売り切れと言うことです。楽しんで歌ってきて下さいねー。ちらしはこれ。
管理人さんのおじいさまは、かの有名な作曲家、服部良一さんなわけですが、「昭和の大作曲家「服部良一」を聴く!描く!知る!が今回のプロジェクトのコンセプト」だそうです。今回は売り切れになってしまったようですが、興味がある方はこのハットリズムのサイトをご覧ください。2回目3回目のライブも予定されているようです。
2004年2月21日(土)スクリプトで読み込み