・・・もう大変

あと5日で日本に飛びます。それはいいんだけど、体調も崩してしまって、結構つらいところです。メールのお返事も滞っております。すいませーん。言い訳がわりの日記でござんす。

5月31日の「ナブッコ」も「不調」のアナウンス付きで歌いました。前日の昼まで何ともなかったのに、夜から朝にかけて急に気管がひゅーひゅー言い出して、当日朝はもう気管がかゆくてかゆくて。歌手というのは本番中に咳が出たらもうそれでおしまいですから、一応演習助手にもすぐ電話して相談して、一応ピンチヒッターを他から呼ぶ可能性も探ったんだけど、急すぎてだめ。もう「体調が不完全」というアナウンスをしてもらって歌うと...


腹を決めたんだけど、やっぱり大変だった。

だから、ふつうの時に比べると何割引かの出来になっちゃうんだけど、アナウンスをしたときは「それでもがんばって歌います」みたいな雰囲気が生じるのか、結構拍手も暖かいんですよね。
この日実は、日本からわざわざ僕の「ナブッコ」を聞きに来てくださった方々がいらして、やっぱりキャンセルはしたくなかったんだけど、逆にみっともないところも見せたくない、というところで、踏ん張りました。
結果的には大変喜んでもらえてよかったし、その皆さんは、僕の声が不調なのはわからなかったということなんだけど、歌をやっている人が聴いたらやっぱりわかるだろうな。「不調でがんばった分の拍手の割り増し」がどのくらいなのかわからないので、出来が結局どうだったのかは読めないんだけど、たくさんブラボーもらったし、まぁ不調な分注意深く歌ったせいで、いつも勢いが出過ぎていまいちになるところは逆にうまくいったかもしれないなぁ。

そのあとも、毎日「椿姫」の稽古で、調子は全然戻らず。本来休まないと気管の炎症はとれないんですよね。声を抜いていても気管には負担がかかるから。
明日、明後日の「フィガロの結婚」・・・。明日は何とかなるとして、その疲れで症状が悪化したあとに迎える日曜の公演が怖い。でも、僕はダブルキャストされてないから、僕が「だめです」と言ったら公演中止です。それは絶対に避けなくちゃ、と思う。

それにしても、この症状。腑に落ちない。突然すぎる。2年前に酷似した症状がでたんですが、このときは本番はなくて問題はなかった。僕は突然来たので、花粉症になったのではと疑ったんだけど、出る粘液が濃い場合はアレルギーではないとそのときいわれた。で、安心したんだけど、今回も・・・。
しかも、同じような時期なんですよね。ほぼ1年中何かしら花粉とか穀物とかアレルゲンが飛んでいるドイツだけど、同じ時期の同じ気候ということは、同じ花粉が飛んでいる可能性が高いでしょ。
・・・やっぱりアレルギーかなぁ。こわい。
2004年6月4日(金)スクリプトで読み込み

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